出版社内容情報
『ゲゲゲの鬼太郎』が、文法的に正しい『ゲゲゲな鬼太郎』だったら、ここまで印象に残ったか?(助詞の使い方)『課長島耕作』の安定に比べ『取締役島耕作』の落着かなさは、「音」に理由がある!(韻とリズム)ツァラトストラが「こう言った」ではなく、「かく語りき」だったからこその豊かさとは?(古めかしい言い方で)『部屋とYシャツと私』で意図的に隠されている事柄とは?(言葉と言葉の距離)等々、著者が「ぐっときた」55の名タイトルを例に、心に残る理由を考察する。第3章には、本名の長嶋有名義の作品のタイトル付けに関する裏話も収録。
内容説明
名タイトルにはワケがある!文学、漫画、映画、音楽など、ジャンルを横断した55作品の題名を分析、その魅力を語り尽くす。タイトル付けに悩むすべての人におくる、実用派エッセイ集。
目次
第1章 ロジック篇(助詞の使い方―「ゲゲゲの鬼太郎」「無能の人」「僕が泣く」;韻とリズム―「ヤング島耕作」「勝訴ストリップ」「噂の刑事トミーとマツ」;言葉と言葉の距離(二物衝撃)―「天才えりちゃん金魚を食べた」「部屋とYシャツと私」 ほか)
第2章 マインド篇(先入観から逸脱する―「淋しいのはお前だけじゃな」「サーキットの娘」;日本語+カタカナの題名―「少年ケニヤ」「三人ガリデブ」;いいかけでやめてみる―「光ってみえるもの、あれは」「飼い犬が手を噛むので」 ほか)
第3章 現場篇(実用書の題名が決まるまで;小説・コラムの題名が決まるまで)
著者等紹介
ブルボン小林[ブルボンコバヤシ]
1972年生まれ。コラムニスト。2000年に「めるまがWebつくろー」誌上の連載「ブルボン小林の末端通信」でデビュー。本名の長嶋有では「猛スピードで母は」で126回芥川賞受賞。小説家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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🐾Yoko Omoto🐾
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