内容説明
やりたいことが全くなくても、目標にこだわりすぎても就職できない。それぞれの心理を徹底分析し、対処法を提言。さらに、背景にある「自分らしさ」を強調しすぎる社会に警鐘を鳴らす。
目次
序章 二人のパラサイト―やりたいことの「なさすぎ」対「こだわりすぎ」(寝ている時が一番楽しい;志望をクルクル変えてはお金と時間を無駄遣い ほか)
第1章 依存症から反社会性までの各パーソナリティーの布置(依存症を軸としたパーソナリティーの順列;自己チュー対他己チューという軸 ほか)
第2章 拒絶性スタイル―消極的抵抗(一〇回転職したウォルター―職業生活と相性が悪い人々;遅刻とヘマの常習犯 ほか)
第3章 自己愛性スタイル―ファンタジー(態度のでかい無職男カール;「自分は他人と違う」という強烈な自意識 ほか)
終章 「私らしさ」飢餓社会の落とし穴(自己愛性スタイルを全面否定はできない;「他人と違うべし」のメッセージがあふれる社会 ほか)
著者等紹介
矢幡洋[ヤハタヨウ]
1958年東京都に生まれる。京都大学文学部卒業。精神病院の相談室長などを経て、矢幡心理教育研究所所長、西武文理大学講師、臨床心理士、作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LaVieHeart
8
タイトル通り、拒絶性と自己愛性のパーソナリティについての1冊。自己愛性については、まさに同じ職場にいる働かない人にあまりに合致しすぎていて、色々な言動が腑に落ちた。拒絶性については、自分も含めて多くの人が、1度は、特に納得のいかないことをやらなければならない時にそんな言動をした事があるのではないかと感じた。 なぜそのような人格が形成されたのか、どのような考え方をしているのか、どう対話したらいいのか、分かりやすく考察されていた。 でも。。。相手が家族でもない限り、そんな親身にはなれないなぁ。。。(汗)2024/04/22
おらひらお
6
2005年初版。拒絶性と自己愛性のために社会へ出ていけない人たちの特徴と対処法の一つを提示したものです。身近にはここまで悪化した人たちはいないのですが、著者の指摘するようにある程度の自己愛性は必要でしょうね。2014/02/15
takao
3
ふむ2024/01/26
天音春子
3
図書館本。 働かない原因として拒絶性と自己愛性の人格障害について書かれていた。 自己があり過ぎてもなさすぎてもいけないらしい。 ほどほどに夢見ることなく平凡が一番か。 2015/05/05
Humbaba
3
個人は個人として尊重されるべきである.しかし,その主張は常に受け入れら得るものではない.あくまでも周囲との兼ね合いを大切にしながら主張することが必要とされる.それを行わずにいたずらに主張をしても,周りから受け入れら得るということはない.2010/11/17
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