出版社内容情報
ムッソリーニ、ヒトラーから小国のファシストまで、100人以上が登場。ファシズム全体を一冊で俯瞰
内容説明
代表選手のムッソリーニ、ヒトラーから小国のファシストまで、100人以上が登場。極東のロシア人ファシスト秘話なども含め、20世紀の世界に吹き荒れたファシズム全体を一冊で俯瞰する。
目次
1 艶福家だった開祖ムッソリーニ―イタリア
2 自動車王フォードに金をせびったヒトラー―ドイツ
3 百花繚乱のフランス・ファシズム
4 悲運、西ヨーロッパのファシストたち
5 イベリア半島の独裁者
6 ドナウ河畔に咲いたファシズムの妖花
7 北欧にもいたファシストたち
8 日陰の花、スラヴ系諸国のファシストたち
9 アングロ・サクソン系ファシスト
10 後進性からの脱却、ラテン・アメリカのファシストたち
11 世界に散在したファシストたち
著者等紹介
長谷川公昭[ハセガワキミアキ]
1929年大連に生まれ、少年時代を上海で過ごす。慶応義塾大学文学部仏文学科卒。日本経済新聞記者、常磐大学教授、慶応義塾大学講師、明星大学教授を経て、現在は評論家として主にヨーロッパ現代史に関連する著述活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東側ギャン
1
こんなんタイトル買いしてまうやろ!2014/08/27
スズキパル
1
ドイツやイタリアで見られた独特の政治体制「ファシズム」をまねた世界各国のマイナーな「ファシスト」たちを広く浅く紹介。一口で「ファシズム的な」団体と言っても、労働者重視だったり宗教色が強かったりと、国柄によって成り立ちは様々だったし、単なる権威主義体制との境界も曖昧。多くの国のファシストたちは枢軸国の支配に協力する「売国奴」の汚名を着せられたり、一般市民から白眼視されたりとして歴史から消えていった。ルーマニアの「鉄衛団」が、仲間であるはずのナチスドイツの軍隊によって弾圧される話(p151)は特に印象的。2013/11/08
ろーじゃ
1
イタリア・ドイツ以外のファシストやファシズム団体を主に取り上げた本です。フランス、ロシア、北欧・東欧、アメリカ、果てにはアフリカまで…。規模は小さくても、ファシズムという思想が、世界中に広まりを見せていた事が実感出来たのは大変良かったです。 社会主義者やアナーキストから転向した人が多いのは、ファシズム独特の面白さですね。2012/10/19
さえきかずひこ
1
20世紀初頭のファシストとその政党の寸評をまとめた一冊。西欧のファシストたちについては資料も豊富なようでよくまとまっているが、その他の国々のファシストたちは小物が多く、またヒトラーやムソリーニから資金や武器を提供され操られている例も多く、いささか退屈ではある。ただし、20世紀初頭の欧州の雰囲気がなんとなくつかめて暇つぶしに読むのもいいだろう。前世紀好きのかたはどうぞ。2009/02/04
ユーキー・ノウェイン
0
題名通りの作品で20世紀各国の多種多様なファシスト団体とその指導者が書かれており、ファシストと言っても国によって成り立ちや思想も違いがあり興味深い。2013/08/01