出版社内容情報
共に長期不況にあり驚くほど共通点が多い日独。本書はドイツの成功と失敗から日本の未来を示した名著だ。
内容説明
戦後世界経済を牽引してきた日本とドイツが、同じようなスランプに喘いでいる。本書は長年日欧共同研究に携わってきた著者が、日独の失敗の真因を突き詰め、改革の途を示した秀作だ。
目次
序章 改革とはいうけれど
第１章 大変革時代に取り残された日本とドイツ
第２章 レジャー大国・年休大国の明暗
第３章 「働き者」から「怠け者」へ
第４章 少子高齢社会に苦しむ日独
第５章 文化バブルと福祉バブル
著者等紹介
手塚和彰［テズカカズアキ］
１９４１（昭和１６）年、長野県生まれ。東京大学法学部卒業。東大助手を経て千葉大学法経学部教授。社会保障改革をめぐる日欧共同プロジェクトをすすめてきた。専攻は労働法、社会法、国際関係法
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
9
９年前の本だから、一昔の感は否めない。現代に即して再解釈を試みたい。「景気回復と雇用の確保が最重要」（３４頁）とは、今と同じセリフを選挙の候補者が連呼しているではないか。「競争原理の大波」（４３頁～）との指摘は、TPPの米国の外圧を意味するだろう。ドイツでも怠け者が生まれたというが、日本ではNEETや引きこもり、生活保護受給者という色眼鏡で見られるのは正しいか、どうか。本書の論点は、今の参院選挙戦で争点を決めかねている有権者に読んでもらいたい。そうすれば、自ずと投票所に足が向かうであろう。それを信じたい。2013/07/06
Humbaba
8
経済的な停滞が生じたということは，それを誘発する何らかの理由があったということである．経済を再び上向きに持っていくためには，その原因を探り，対策することが第一歩となるだろう．2012/01/01
Humbaba
1
日本とドイツはともに長期の停滞をしている．また，他の類似性として少子高齢化に悩んでいる．ドイツはその中から抜け出すために様々な政策を行い，成功しつつあるかのように見える．一方日本は未だにそこから抜けだそうとしているようには見えない．2010/05/28
ヨンデル
0
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/06/22
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- 和書
- 魂に秩序を 新潮文庫
