中公新書ラクレ
若者はなぜ怒らなくなったのか―団塊と団塊ジュニアの溝

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121500953
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C1236

内容説明

若者をめぐる社会経済状況はきわめて厳しい。雇用環境の悪化、社会保障の負担増、戦争…。学生運動に身を投じた「怒れる若者」は絶滅したのか?“女子供文化評論家”の著者が斬り込む。

目次

序 「将来のことなんか考えたくない」
1 「決まっちゃったことはしょうがない」
2 「決まっちゃったことはしょうがない」で納得する若者たち―団塊ジュニアのメンタリティ
3 こんな若者に誰がした!?―「団塊の世代」の罪
4 「どうせ少数派!」な私たち―「くびれの世代」の憂鬱
5 日本の未来
終章 「怒るべき時に怒れる人間」になるための方法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わんつーろっく

12
著者は「どんな結果に出くわそうとも、驚くことも反発することもなく、”決まっちゃったことはしょうがない”と考え、受け入れる」が、今の若者の正体だと繰り返す。女子供文化評論家と称す著者を初めて知ったのだが、注釈で宝塚やアニメが数多く登場し、読みやすいようでそうでもなく、なんかそのカジュアルさがしっくりこない。刊行された2003年から幾星霜、近年流行った言葉が忖度とは、団塊と団塊ジュニアに挟まれた自らの世代を、少数派のくびれ世代と嘆く著者の怒りがさらに沸騰しているかも。2019/11/15

tolucky1962

12
前半はタイトル通り、若者論ではある。団塊の世代と団塊ジュニアにはさまれた世代と自らを位置づけ、下を「きまちゃったんだからしょうがない」とする世代とみる。良い得て妙なところはあるが好き勝手に書かれた文章。後半、日本の未来の章では若者世代を責めるのではなく問題の本質にせまろうとしている。共感するところもあるが、書き方が自由すぎるかな。でも、このくらい言いたい放題、怒るべきことに怒ることは必要な気なのかもしれない。上が決めたから従うという考えない態度が批判されているのでしょう。2019/01/17

あいくん

4
☆☆☆愛国心と郷土愛との違いをタカラヅカで説明します。「祖国が間違っているときには裏切ってもいい」のが「郷土愛」、「祖国が間違っているときでも裏切ってはいけない」のが日本の保守層が子どもたちに教えようとしている「愛国心」だといいます。「国とは人」だという価値観を荷宮さんは支持します。新井白石の「人がふたり以上存するときは上下の区別をつけなければこの世の秩序は成り立たない」という考え方が否定的に取りあげられますが、謙譲の美徳というのもあります。見下すのはいけませんが、自分がへりくだる姿勢を示すのも大切です。2014/07/16

gumiko

4
『「近ごろの若いもん」をバカと呼ぶことにしている』この一文で一気に読む気が失せた。 私はバカな若者だけれども、著者は井の中の蛙だと感じた。2010/09/22

SS_jpn

4
結局著者は何を言いたいんだ?「なぜ~」に対する答えが示されていない。さすがの若者もこれを読めばあまりの内容の薄さに憤慨するんじゃないか。2010/05/07

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