内容説明
ヒットソングの題名や街角の若者ことば、子どもの作文、漢字力テスト、文字のアイコン化現象などを通して、進行する「日本語」の崩壊現象を説く。
目次
第1章 何が起こっているのか
第2章 もう一つの学力崩壊
第3章 日本語のできない日本人
第4章 「国語」教育
第5章 日本語の変化
第6章 「国語」の未来、「日本語」の将来
著者等紹介
鈴木義里[スズキヨシサト]
1953年東京都生まれ。北海道大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。専攻は言語情報科学・社会言語学・言語政策。国家と言語、公用語、多言語社会などの問題をインドと日本を主たるフィールドとして研究を続ける。高等学校「国語」の教科書の編集に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
言葉は変化していくものであり、表現が変わるのは当たり前ですが、読解力が衰えていくのは国語の衰退になるのかなと思いました。2024/02/22
ちくわん
20
2002年3月の本。良書。章ごとにしっかりとまとめながら再読する。「なぜ日本語ができないのか」。まず文字体系が複雑である。漢字、かな、カタカナ。明治維新には外国語から新しい漢字熟語を作り出し、戦後は英語をカタカナ表記で日本語化した。よってことばはただただ増え続け、世代間で差を生み、それが乱れと呼ばれ…ダメだ、まだ整理できないでいる。本書で紹介された「当世書生気質」は読んでみたい。また、パソコンのローマ字入力は「なぜだ?」。次から次へと新しいことを増やしては「日本語ができな」くしているだけでは?2021/11/07
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
4
【ココロの琴線に触れたコトバ】若者の言葉は乱れているのではなく、そういう種類の新しい言葉なのであり、乱れているというのは勝手な見方に他ならない。2014/12/21
Skywriter
1
評価:☆☆☆ 最近の若者はなっとらん!というような決め付けに陥らず、冷静に日本語の運用能力の低下を指摘している。国語教育のあり方を考えさせられる一冊。2010/01/31
nitchimo
0
「現在の国語」ではなくて「現在の国語教育」の問題じゃないのかなあと思う点はいくつかあった。2011/08/03
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