中公選書<br> 日本がリアリズムを失うとき〈上〉帝国日本の形成と瓦解

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中公選書
日本がリアリズムを失うとき〈上〉帝国日本の形成と瓦解

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784121101723
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C1331

出版社内容情報

日本の対外政策が成功したか失敗したかを分けるのは、日本にリアリズムがあったかどうかによる――上巻は、まず国際政治におけるリアリズムとは何かを概観し、そのうえで、1941年の帝国日本がなぜ無謀な戦争に突入し、自滅したのかという大きな問いに向かい、これまで成功だったと言われることが多い日清戦争と陸奥宗光の外交姿勢に、対外政策失敗の源をさぐる


【目次】

内容説明

「降って湧いた幸運」は国に傲りを生む。日清戦争の勝利が中国大陸への力の拡大を招いたように。ツキュディデスに還れ―対外政策の成否を理論と歴史で解明する。

目次

第一部 リアリズムとは何か〈理論篇〉(国際政治のリアリズムと近代日本;リアリズムの理論と政策―力のリアリズムとプルーデント・リアリズムの葛藤;ツキュディデスのリアリズム―古代ギリシャに学ぶ国際政治)
第二部 日清戦争から太平洋戦争へ〈戦前篇〉(日清戦争と陸奥宗光のリアリズム―帝国日本への道;帝国日本の形成と瓦解)

著者等紹介

土山實男[ツチヤマジツオ]
青山学院大学名誉教授。1950年福井県生まれ。青山学院大学法学部卒。ジョージ・ワシントン大学国際関係大学院よりM.A.、メリーランド州立大学大学院よりPh.D.取得。1993年から2019年まで青山学院大学国際政治経済部教授(国際安全保障論)。その間、同学部学部長、青山学院大学副学長、また、ハーバード大学J・オーリン戦略研究所客員研究員、平和・安全保障研究所(RIPS)安全保障研究奨学プログラム・ディレクター、統合幕僚学校講師、国際安全保障学会会長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

79
弱肉強食の帝国主義時代にあって、小国はリアリズム外交に徹さねば独立を保てない。舐められぬよう軍備を増強する一方、国の実力に見合う解決策を受け入れる政治力もリアリズムだ。現実を熟知していた明治政府は生きるため必死の外交努力を重ねたが、結果として日清日露の両戦争に勝ち台湾と朝鮮を植民地化した。この成功体験に傲り、多くの既得権益を抱え込んだ大日本帝国は欲望を制御できなくなってリアリズムを失い、国家戦略を描けぬまま日中戦争の泥沼にはまっていく。今の幸運は未来を保証するものではないことを見事に例証している。(続く)2026/10/05

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