中公選書<br> 「戦後」を読み直す―同時代史の試み

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中公選書
「戦後」を読み直す―同時代史の試み

  • 有馬 学【著】
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  • 中央公論新社(2024/09発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101556
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C1321

出版社内容情報

戦後八〇年――。列島史レベルの社会変動を経験したこの時代をどう理解するか。敗戦の年に生まれた著者が、時代を照らし出した書物――小学校の教科書、むのたけじ『たいまつ十六年』、山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』、六〇年代の『暮しの手帖』、徳大寺有恒『間違いだらけのクルマ選び』等々――を「今」読み返し、誰の目にも自明だと思われた事柄がどのように存在し、それらがどのように消えていったのか、その過程を追う。

内容説明

戦後八十年―。あらゆる面で列島史レベルの大きな社会変動を経験した我々は、今やこの歳月を語る前提すら失ってしまった。たとえばそれは、クルマという存在があたりまえのものとなり、若者が関心を寄せる対象ですらなくなったことにも表れている。本書は敗戦の年に生まれた歴史家が、人生のその時々に影響を受けた書物を「今」読み返し、血肉化された自身の価値観がどのように解体していったかを共通の言語として語る試みである。

目次

序章 意図と方法
第1章 私の教科書 大日本図書『国語5年‐1』『国語6年‐1』
第2章 「戦後」の終わり方、戦争の忘れ方 むのたけじ『たいまつ十六年』山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』
第3章 『暮しの手帖』という問題
第4章 テレビは現在を写す装置だった 萩元晴彦・村木良彦・今野勉『お前はただの現在にすぎない―テレビになにが可能か』小林信彦『テレビの黄金時代』
第5章 等身大の隣人―韓流前夜 関川夏央『ソウルの練習問題―異文化への透視ノート』『別冊宝島39 朝鮮・韓国を知る本』
第6章 高度消費社会は「戦後」か?―自動車をめぐるフォークロア 辻豊・土崎一『ロンドン―東京5万キロ―国産車ドライブ記』徳大寺有恒『間違いだらけのクルマ選び』
終章 「戦後」の始源へ 山田風太郎『戦中派不戦日記』『滅失への青春―戦中派虫けら日記』

著者等紹介

有馬学[アリママナブ]
九州大学名誉教授。1945年北京生まれ。鹿児島県出身。東京大学文学部卒業、76年、同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。九州大学文学部講師・助教授、1994年より同大学教授。同大学大学院比較社会文化研究科教授を経て、2012年より福岡市博物館総館長(2024年3月退任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

道楽モン

34
戦後生まれの社会学者による自らの読書体験から、戦後社会の思想や風俗、経済の流れを総括しようという試み。現在における再読によって、初読時の影響を相対化しつつも、当時の自分への影響を冷静に判断しているのが学者っぽくて好ましい。読書遍歴の中からの選択において、少なからぬバイアスがかかる事は織り込み済みであるが、過去の社会や自分に対して、現在の倫理や価値観を可能な限り持ち込まないという徹底した姿勢が素晴らしい。若き日の馬鹿な自分を、学術的に見つめ直すというのは相当苦しい作業である事は明白だ。読み物としても面白い。2025/01/10

yyrn

25
終戦の年に生まれた著者が、当時読んだ本や雑誌を現代に読み返し、当時の日本人の精神構造を振り返りつつ、自らの読後感の変化にも言及して、それらの本が言おうとしていた指摘や試みが的を得ていたか?正しかったか?なぜ読み間違ったのか?などを綴っている本。昭和30年代はじめの小学校の国語の教科書から始まって、山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」63、花森安治の「暮しの手帖」48、小林信彦の「テレビの黄金時代」02、関川夏史の「ソウルの練習問題」84、徳大寺有恒「間違いだらけのクルマ選び」76など時代を象徴するような⇒2025/01/06

Go Extreme

1
意図と方法 私の教科書・大日本図書『国語5年‐1』『国語6年‐1』 『たいまつ十六年』『江分利満氏の優雅な生活』 『暮しの手帖』という問題 テレビは現在を写す装置だった:『お前はただの現在にすぎない』『テレビの黄金時代』 等身大の隣人―韓流前夜:関『ソウルの練習問題―異文化への透視ノート』『別冊宝島39朝鮮・韓国を知る本』 高度消費社会は「戦後」か―自動車をめぐるフォークロア: 『ロンドン―東京5万キロ―国産車ドライブ記』『間違いだらけのクルマ選び』 「戦後」の始源へ;『戦中派不戦日記』『滅失への青春』2024/10/08

horada

0
****2025/03/15

JF1RLN

0
著者さんが読まれた本を再読しながら当時の世を振り返る、という体の本。どちらかというと社会運動とかそっちの面が強めです。残念ながら私が読んだ本は1冊しか出てこなかったのが少し悲しい。とりあえずそんな感じで。2025/01/25

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