中公選書<br> インカ帝国―歴史と構造

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中公選書
インカ帝国―歴史と構造

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101501
  • NDC分類 268
  • Cコード C1322

出版社内容情報

古代アンデス文明の最終期、一五世紀に台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々が使用した言葉と具体的なモノに着目し、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す野心的な試みである。

内容説明

一五世紀にアンデス山脈の山間部から台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々のさまざまな活動の実態を明らかにし、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す独創的な試みである。

目次

第1章 結ぶ、書く、解く
第2章 パチャ―時空間
第3章 歩く、運ぶ
第4章 作る―物質と儀礼
第5章 治める、継ぐ
第6章 分ける、合わせる
第7章 戦う

著者等紹介

渡部森哉[ワタナベシンヤ]
南山大学人文学部教授。1973年3月、福島県会津地方生まれ。専門はアンデス考古学、文化人類学。東京大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2015年より現職。「古代アンデスにおける複雑社会の研究」によって、2015年度日本学術振興会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

15
スペイン人の記録というフィルターを外し、中央集権的な「無文字文明」であるインカのありのままを捉えようとする内容。循環的な時間概念、基数はあるが序数は無い、労働に至上の価値を置き、建物は常に未完成という、異世界というかSF小説の設定を読んでいるような趣き。我々は過去の社会を振り返るときに「日本と似ている」「現代社会にも通ずる」みたいな視点を持ちがちだが、ここで描かれているインカの姿は、そうした見方がいかに狭いものかを教えてくれる。「未開」なのではなく、全く違うロジックで動く世界であることを忘れてはならない。2024/06/10

ジュンジュン

13
文字の発明は文明化の偉大な一歩だが、それを踏み出さず成し遂げたのがアンデス文明であり、その最終形態であるインカ帝国だ。従来のアプローチは”無文字社会”を文字社会の概念に置き換えて研究してきた(記録を残したスペイン人も含めて)。では、既存の概念を取り外して、当時の人の言葉からなら彼らの考え方に接近できるのではないか?本書は単語(スペイン人が遺した辞書)からアプローチする。インカの価値観って、文字が当たり前の社会からは出ない発想で面白かった。が難しい…今月二度目のモラトリアム発動(=貸出延長)で何とかゴール。2024/06/30

minoru

1
無文字文明であるアステカにおいて、スペインによる侵略まで存在したインカ帝国。その内実について、豊富な資料をもとに紹介していた。“ワカ”なる概念や、時間をめぐる捉え方は旧世界のものとは異なっていた。遺跡も“更新”という形で発展していき、“枠”や“関係性”で捉えられる価値観は独特だ。物よりも人、それも労働が価値観の至高にあったのは面白い。またこの本では序盤に研究史にも触れていて、西洋式からでは把握しきれない歴史観もあることもわかった。2024/06/03

dokuni_san

0
インカについては昔読んだ増田義郎の本と神林長平『太陽の汗』で読んだくらい?なのでかなりうろ覚えなんだけど、持っていたイメージとはだいぶ違う研究結果の内容で非常に刺激的であった。無文字文化であるがゆえに分からないことが多そうだけれどもこれからの成果にも注目したい。2025/04/05

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