出版社内容情報
古代アンデス文明の最終期、一五世紀に台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々が使用した言葉と具体的なモノに着目し、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す野心的な試みである。
内容説明
一五世紀にアンデス山脈の山間部から台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々のさまざまな活動の実態を明らかにし、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す独創的な試みである。
目次
第1章 結ぶ、書く、解く
第2章 パチャ―時空間
第3章 歩く、運ぶ
第4章 作る―物質と儀礼
第5章 治める、継ぐ
第6章 分ける、合わせる
第7章 戦う
著者等紹介
渡部森哉[ワタナベシンヤ]
南山大学人文学部教授。1973年3月、福島県会津地方生まれ。専門はアンデス考古学、文化人類学。東京大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。2015年より現職。「古代アンデスにおける複雑社会の研究」によって、2015年度日本学術振興会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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