出版社内容情報
映画監督・小津安二郎は異母弟の孫、伊勢松阪の富商、当世随一の人気作家・曲亭馬琴の友人、本居宣長の孫弟子にして、大蔵書家、そして江戸時代最大の紀行文作家・小津久足。湯浅屋与右衛門、小津桂窓、久足、雑学庵という四つの名前を使い分けて生きた男のそれぞれの営みを通して、近代とは似て非なる、あるがままの江戸社会を探る。文学、歴史、文化、経済を横断すると、あり得たかもしれない、もう一つの日本というパラレルワールドが見えてくる。
内容説明
映画監督・小津安二郎は異母弟の孫、伊勢松坂の富商、当世随一の人気作家・曲亭馬琴の友人、本居宣長の孫弟子にして、大蔵書家、そして江戸時代最大の紀行文作家・小津久足。湯浅屋与右衛門、小津桂窓、久足、雑学庵という四つの名前を使い分けて生きた男の営みを通して、近代とは似て非なる、ありのままの江戸社会を探る。文学、歴史、文化、経済を横断すると、あり得たかもしれない、もう一つの日本というパラレルワールドが見えてくる。
目次
第1章 湯浅屋与右衛門―伊勢商人の経済活動と思想
第2章 小津久足―国学・和歌・紀行文
第3章 小津桂窓―西荘文庫の蒐集と文人ネットワーク
第4章 雑学庵―今古和漢雅俗一致
第5章 紀行文から時代を読む
終章 江戸というパラレルワールド―小津久足の四つの顔
著者等紹介
菱岡憲司[ヒシオカケンジ]
1976年福岡県生まれ。九州大学大学院博士後期課程単位修得退学。博士(文学)。有明工業高等専門学校准教授を経て、2017年より山口県立大学国際文化学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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