中公選書
福祉世界―福祉国家は越えられるか

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100290
  • NDC分類 331.75
  • Cコード C1333

出版社内容情報

福祉国家を越える構想として、スウェーデン生まれの経済学者グンナー・ミュルダールが描いた「福祉世界」。それは具体的展望を含めた構想であって、同時代社会の問題に取り組むための必要な考えとされ、幅広い関心を呼び込むようになった。 本書はこの魅力的なテーマについて、本格的に整理紹介した書き下ろしである。経済学・政治学・社会学といった複数の学問領域に踏み込み、それらの知見を結合させながら、福祉世界論の重要性を提示していく本書のオリジナリティは高い。 あるべき福祉世界はどのようにして、実現へと向かえるのか──現代性を念頭にこの問いに向き合い、あわせて課題も見出していく本書の価値は、今後ますます高まるだろう。

内容説明

スウェーデン生まれの経済学者グンナー・ミュルダールが描いた「福祉世界」。それは具体的展望を含めた構想であり、同時代社会の問題解決のために必要な考えとして、幅広い関心を呼び込むようになった。本書は経済学・政治学・社会学等の知見を結合させつつ、アクチュアルなこのテーマへ本格的に向き合う。

目次

第1章 福祉国家の歴史と研究史(イギリスの救貧法;ドイツの社会保険 ほか)
第2章 福祉国家の成熟から福祉社会の追求へ(高度成長と福祉国家;スウェーデン・モデルの成立 ほか)
第3章 経済のグローバル化と福祉世界(グローバル化とは何か;グローバル化のなかの福祉国家―「底辺への競争」か ほか)
第4章 福祉世界の思想史的系譜(国民というアイデンティティ;国民に先立つアイデンティティと平和の構想 ほか)
第5章 福祉世界の現代的探求(福祉は経済的効率性を高めうるか;低開発諸国の「発展」に「先進諸国の責任」はあるか ほか)

著者等紹介

藤田菜々子[フジタナナコ]
1977年三重県生まれ。名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。名古屋市立大学大学院経済学研究科講師、准教授を経て、教授。著書に『ミュルダールの経済学―福祉国家から福祉世界へ』(NTT出版、2010年、第8回経済学史学会研究奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤスキ

0
難しく感じた。確かに福祉は学際的な学問なので、政治・経済・社会学等の知識が要求される。私は社会福祉士だが福祉のことだけ考えていれば良いというわけにはいかない。今後も精進したい。2020/11/15

Tatsuo Mizouchi

0
☆☆☆ 日本は一度だって福祉社会を目指したことはない。なるほどね。いまだに福祉と経済は相反すると考えている人が多い。2018/01/09

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