出版社内容情報
日本中世へと反転した唐木は王朝女流文学の洗練に感動し、無常の諸相に出会う。無駄なく澄んだ文章で日本人の価値観を捉えた傑作
内容説明
無常は、無常感という情緒の上にあるのではない。それは自他を含めての事実であり、根本的範疇である―。そう説く唐木は、より体系的に、構築的に無常を論じていく。思想する人として歴史哲学的思索に執着した唐木が、晩年に到達した境地をあらわした名篇を収録。
目次
中世の文学(中世文学の展開;鴨長明;兼好;世阿弥―すさびから、さびへ;道元―中世芸術の根底;芭蕉への道―虚ということを中心に)
無常(はかなし;無常;無常の形而上学―道元)
小品集(滅びの感覚;今日の宗教に何を望むか;ふるさと;記憶の中の先生;素朴な文学;読書のすすめ)
著者等紹介
唐木順三[カラキジュンゾウ]
1904(明治37)年、長野県上伊那郡に生まれる。1927(昭和2)年に京都帝国大学哲学科を卒業。近代文学研究から中世へと視野を広げ、独自の評論活動を行う。1940年、同郷の古田晁、臼井吉見と共に筑摩書房を設立する。戦後は同社の書籍や雑誌『展望』の編集を行い、一方で、明治大学文学部の教授もつとめた。1956年に『中世の文学』で読売文学賞・文芸評論賞を受賞。1980年、76歳で逝去
粕谷一希[カスヤカズキ]
1930(昭和5)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社。『中央公論』編集長などをつとめる。1978年、中央公論社を退社し、1986年、『東京人』編集長に就任する。現在、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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