出版社内容情報
戦後の知的限界を超える営為を続けた現代思想界の巨人。その決定的5長編に小品や対談を併せて思索の核心に迫ったシリーズ第一弾。
内容説明
戦後の潮流から距離を置く「反時代」の人であり、哲学・文学・歴史を巨視的にとらえ、文人気質をもとに独自の評論活動を行った唐木順三。その代表作を紹介するシリーズの第一巻である本書は、知識と人間に対するすぐれた思索の書を収録。
目次
増補 現代史への試み(近代精神―三人称世界の成立;ドストイェフスキイ―三人称世界から二人称世界へ;現代史への試み―型と個性と実存;言葉の回復;近代と現代―河上肇と夏目漱石;近代日本の思想文化;教養ということ;虚構も魔術化;デカルトt現代;顔貌;仮設の神―太宰治;残るもの;途中の喪失;新しい幸福論のために)
喪失の時代(昔あって今うしなったもの;頽落の時代;政治、人を殺す;羞恥心の喪失;既設の喪失;経験の喪失;失われたもの;アダナの消失;現代とニヒリズム;現代の不安と無常;ニヒリズムの問題;雅号の消失)
小品集(書物との対話;美しい言葉;疎外される言葉;名付けるということ;芸術家は孤独であるべきこと;価値の多元化の問題;わが心の風土)
著者等紹介
唐木順三[カラキジュンゾウ]
1904(明治37)年、長野県上伊那郡に生まれる。1927(昭和2)年に京都帝国大学哲学科を卒業。近代文学研究から中世へと視野を広げ、独自の評論活動を行う。1940年、同郷の古田晁、臼井吉見と共に筑摩書房を設立する。戦後は同社の書籍や雑誌『展望』の編集を行い、一方で、明治大学文学部の教授もつとめた。1956年に『中世の文学』で読売文学賞・文芸評論賞を受賞。1980年、76歳で逝去
粕谷一希[カスヤカズキ]
1930(昭和5)年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業。1955年、中央公論社に入社。『中央公論』編集長などをつとめる。1978年、中央公論社を退社し、1986年、『東京人』編集長に就任する。現在、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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