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中公選書
無常と偶然―日欧比較文化叙説

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100108
  • NDC分類 104
  • Cコード C1310

内容説明

「必然性の王国」ヨーロッパを揺るがす“理性”の脱中心化の動き。一方、無常観が日常のものだった日本は、昔から偶然性に寛容だった。本書は学問・文化の領域で喫緊の課題となってきた「偶然性」をめぐる、比較文化的論考である。日欧の文化を固定的にとらえず、より自由に、東西の事例を渉猟して、そこから必然性と偶然性を統合する考えを求めていく。

目次

第1章 偶然の諸相―九鬼周造
第2章 「宿世」三態―『夜の寝覚』と『今昔物語』(巻三十第五話・巻二十六第二話)
第3章 必然的因果連関から縁起的因果連関へ
第4章 無常の美学―『徒然草』
第5章 無常の形而上学―道元
第6章 存在の原風景と言語
第7章 詩作と偶然―マラルメ
第8章 我は他者なり―ランボー
第9章 偶然と無意識の冒険―ブルトン

著者等紹介

野内良三[ノウチリョウゾウ]
1944年東京に生まれる。東京教育大学文学部仏文科卒。同大学院文学研究科博士課程中退。静岡女子大学助教授、高知大学教授を経て現在、関西外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんな

0
震災や事故で尊い命が奪われる「無常」と、何の生産性も持たない私が生きている「偶然」(ーωー;)2014/06/28

ミツル

0
先の著作『偶然を生きる思想』を読んでいたから、同じ記事を幾つも読み直すことになった。少し難解になっている気もしたが、易しい文ではあると思う。イマイチ、日欧の偶然に対するスタンスや文化が比較されている感が足りなく思えた。あくまで一読しただけできちんと消化されていない状態での感想だから自信なし。2013/06/09

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