中公新書<br> 台湾有事―歴史・軍事・安定のメカニズム

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中公新書
台湾有事―歴史・軍事・安定のメカニズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 360p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121029171
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C1231

出版社内容情報

近年、危惧される「台湾有事」。
中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。
本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。
安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。


【目次】

はじめに

序 章 「台湾有事」とは何か

第1章 歴史の影――海峡を隔てた内戦の継続と冷戦
1 日本による台湾の割譲と返還 1895~1945
2 台湾海峡で睨み合う?介石と毛沢東 1945~1960
3 大陸反攻と外交闘争 1960~1969
4 狭まる国際空間と対米断交 1969~1979
5 民主化の波と?経国の決断 1979~1987
コラム① 日本の戦後処理で「放棄」された台湾
コラム② 米中「三つの共同コミュニケ」と「一つの中国」をめぐる相違
コラム③ 米国の台湾関係法と「現状維持」の戦略

第2章 冷戦後の台湾――統一圧力下の危機管理と現状維持
1 李登輝の政治改革と危機の再燃 1988~2000
2 陳水扁政権への「独立」阻止の圧力 2000~2008
3 馬英九の対中融和路線と統一への懸念 2008~2016
4 民主主義国の蔡英文への支持 2016~2024
5 内外の制約と頼清徳政権 2024~

第3章 中 国の台湾侵攻は可能か?――決断を縛る三つのハードル
1 台湾侵攻の決断条件
2 中国人民解放軍の実力
3 想定される侵攻シナリオ

第4章 台湾はいかに守るか?――台湾防衛の実像
1 専守防衛への転換と戦略の調整
2 台湾を防衛する「中華民国」の軍隊
3 国家総動員体制
4 米国依存の軍事力整備からの脱却
5 中国の侵攻シナリオに対する軍事力

第5章 軍 事侵攻か? 平和統一か?――台湾統一への道筋
1 侵攻を決断する「好機」と「最後の機会
2 平和統一路線と台湾をめぐる正統性
3 戦わずして統一するアプローチ
4 武力が選ばれるとすれば――条件付きの将来戦

第6章 「台湾有事」は回避できるか?――抑止と危機管理のメカニズム
1 米中の思惑が交叉する台湾海峡
2 米台関係の実務と基盤
3 危機回避を支える国際関与
4 「台湾有事」と日本

終 章 台湾海峡の平和と安定

おわりに

主要参考文献

関連年表

内容説明

近年、危惧される「台湾有事」。中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。

目次

序章 「台湾有事」とは何か
第1章 歴史の影―海峡を隔てた内戦の継続と冷戦
第2章 冷戦後の台湾―統一圧力下の危機管理と現状維持
第3章 中国の台湾侵攻は可能か?―決断を縛る三つのハードル
第4章 台湾はいかに守るか?―台湾防衛の実像
第5章 軍事侵攻か?平和統一か?―台湾統一への道筋
第6章 「台湾有事」は回避できるか?―抑止と危機管理のメカニズム
終章 台湾海峡の平和と安定

著者等紹介

五十嵐隆幸[イガラシタカユキ]
1975年生まれ。2020年防衛大学校総合安全保障研究科後期課程修了。博士(安全保障学)。防衛大学校防衛学教育学群准教授、防衛研究所専門研究員を経て、2026年より目白大学外国語学部准教授。著書『大陸反攻と台湾―中華民国による統一の構想と挫折』(名古屋大学出版会、2021年、第38回大平正芳記念賞、第12回地域研究コンソーシアム賞、第34回国際安全保障学会最優秀出版奨励賞、第8回猪木正道賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
前半部は中華民国内政外交史で、戦後は特に大陸との関係が中心。後半部は「台湾有事」をめぐる戦略・技術面について。全体として台湾をめぐる危機はいかに回避される/されてきたかをまとめている。「2027年台湾侵攻説」の出所やいかに言説が独り歩きしてきたかを論じているのはよい。また、昨今話題の「存立危機事態」についても終盤で解説がある。一方で中国があたかも一貫した戦略のもとに冷徹に計画を実行しているかのような論調には少々疑問を覚えたが。2026/07/21

電羊齋

7
前半部は中華民国と台湾の政治外交史の基本的な部分をおさらい。後半部では台中米の軍事的なバランス、現在知りうる軍事戦略・作戦・技術などを詳しく紹介するとともに、それらに限定されない政治・外交など数々の複合的要素が複雑に絡み合う台湾情勢について論じている。著者は「2027年台湾侵攻説」に見られる「期限付きの予言」やナラティブに踊らされることのない冷静な議論の必要性を力説している。「台湾危機」がいかにして管理・抑止されてきたか、これからいかにして管理・抑止していくべきかを冷静に論じている点が良かった。2026/08/01

金吾庄左ェ門

6
アメリカは台湾を支援して中国を抑止するのではなく、同時に台湾も抑止していたのですね。そして台湾も案外最近まで大陸反攻による再制圧辞さずと言う姿勢だったのです。著者のスタンスでは台湾有事はあってほしくないというスタンスのようですが、現状の共産党指導下にある中国の武力による侵攻を許してはならないし、平和統一などあろうはずがありません。台湾独立の意義の国際的関心を高め、日本も台湾との軍事的連携を深める事が必要だと思います。あと、サンフランシスコ講和条約等の外交的失敗はどうにかならなかたのでしょうか?2026/07/31

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