中公新書<br> 日本語の書き言葉はどう変わってきたか - せめぎ合う漢字・ひらがな・カタカナ

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日本語の書き言葉はどう変わってきたか - せめぎ合う漢字・ひらがな・カタカナ

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  • サイズ B40/新書判
  • 商品コード 9784121029058
  • Cコード C1281

出版社内容情報

「お値打ちセール20%OFF!」
日本語では漢字・ひらがな・カタカナ、それにローマ字まで同じ文に共存しているが、これほど複雑な文字体系は世界に類を見ない。
漢字からひらがなやカタカナが生まれたが、それらは独自に発展してきた。
やがて藤原定家がひらがな文に漢字を所々に混ぜ、仏教説話で漢字カタカナ交じり文が生まれた。
今ではひらがな文が圧倒的に優勢となった。
文字が生んだ多様で高度な文化社会の変遷を辿る。


【目次】

はじめに
第一章 漢文と漢字
 第一節 無文字社会からの離脱
  五世紀の『宋書』「倭国伝」/五世紀日本の文字資料/倭王武(雄略天皇)/文字による支配権力の誇示/仏教と倭人の読み書き能力の向上
 第二節 律令国家と公文書行政
  文字依存社会への急激な移行/戸籍と計帳による住民の掌握/はじめての日本語記載/難波宮跡万葉仮名木簡/ウタを記載する

第二章 漢字を使った日本語転記
 第一節 和歌と宣命――日本語を記すということ
  和歌資料の重要性/国家的要請から生まれた宣命
 第二節 祝詞と宣命の先後関係
  祝詞の古さについて/律令宣命の新しさ
 第三節 万葉仮名の森からの解放
  万葉集儀礼歌の行く末/万葉仮名の森を抜ける

第三章 ひらがなのあゆみ
 第一節 ひらがな文と文芸
  ひらがなの成立/平安時代の古写本の体裁/古今和歌集
 第二節 藤原定家の表記改革
  読めなくなった王朝文芸/定家による歌文の表記改革/古典文芸の表記の変遷
 第三節 平安末期の日本語の歴史的変化
  古代語の音変化/古代語の文法変化
 第四節 定家本『土佐日記』の漢字使用
 『土佐日記』の特異性/定家写本の新たな資料価値
 第五節 貫之自筆本と定家本の和歌の漢字使用の違い
  定家本に注目しよう/読書習慣の変化
 第六節 和漢混淆文に吸収されたひらがな文
  和漢混淆文とは何か/文芸ジャンル「和漢混淆文」の成立

第四章 近世ひらがな文の展開
 第一節 戦国時代分国法の文体
  中世東国の公文書/伊達家「塵芥集」の文体
 第二節 江戸時代の出版文化と書き言葉
  十七世紀の識字層の拡大/契沖の上代研究と歴史的仮名遣い/仮名遣いを呼び込んだ江戸時代のひらがな文
 第三節 明治普通文と言文一致運動の葛藤
  近代国家にふさわしい文体とは何か/東京語の成立
 第四節 言文一致体の矛盾
  近代社会を揺るがせた仮名遣い改定問題/政治問題化した仮名遣い

第五章 カタカナのあゆみ
 第一節 漢文訓読とカタカナ
  平安時代を拓いたひらがなとカタカナ/カタカナの起源
 第二節 カタカナの成立とカタカナ文
  漢文訓読の開始/漢字に付着したカタカナ/王朝文語で書かれたカタカナ交じり文/漢字カタカナ交じり文出現の理由/漢字カタカナ交じり文の資源としての漢文訓読語/説話文学のカタカナ交じり文
 第三節 室町時代のカタカナ交じり文
  口語体の漢字カタカナ交じり文/近世古典注釈のカタカナ口語文

第六章 実用的カタカナ文の展開
 第一節 近世の実用的カタカナ文――明治普通文への資源的準備
  漢字カタカナ交じり文の性格/知的実用文としての展開/近代公文書書式への準備
 第二節 明治政府の公文書書式

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