中公新書<br> 日本のバス問題―高度成長期の隆盛から経営破綻、再生の時代へ

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中公新書
日本のバス問題―高度成長期の隆盛から経営破綻、再生の時代へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 328p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028747
  • NDC分類 685.5
  • Cコード C1234

出版社内容情報

公共交通の最後の砦・バス。
しかし現在、あちこちで減便や路線の廃止、さらには会社の清算が相次いでいる。
なぜこのようなことになってしまったのか。

本書は日本におけるバスの誕生に始まり、戦後のモータリゼーションとその対抗策として生まれた様々なサービスを解説する。
さらに既存バス会社の保護から規制緩和へという流れと、新たに生まれた独創的なバス会社も紹介。
日本のバス事業の課題と将来を展望する。


【目次】

□■□目次□■□

はじめに

第1章 現在のバス業界の問題
1 危機に立つバス事業の現状
2 コロナと2024年問題で運転士不足に
3 全国的にバスが減便
コラム バスの運転免許

第2章 高度経済成長期までのバス事業史
1 バスの誕生
2 戦後のバス事業規制
3 道路運送法の制定
コラム 戦後復興とトロリーバスの普及
コラム バス事業の種類 法律・制度
コラム ボンネットバスからリアエンジンバスへ

第3章 モータリゼーションの進行――昭和40年代
1 モータリゼーションとは
2 公共交通側の問題
3 バス事業の動向
コラム バス事業の種類 実際
コラム バスの乗り方

第4章 オイルショック後のバス事業――昭和50年代
1 昭和50年代の取り組み――バス事業の転換点
2 大都市近郊地域の路線バス

第5章 都市バス路線の1980年と現在の比較
1 市内線未分化――第1段階・横手市/今治市
2 市内線の拡充――第2段階・唐津市
3 市内線の面的な拡大――第3段階・岐阜市
4 大都市におけるネットワーク――第4段階・岡山市

第6章 昭和60年代~平成初期――規制緩和以前
1 都市バス整備の新制度
2 公営バスの民営化
3 コミュニティバス
4 今日的な政策課題――バリアフリー政策
5 環境政策の進展

第7章 新自由主義的交通政策と規制緩和
1 規制緩和の考え方
2 規制制度の変化
3 規制緩和による高速バスの新規参入
4 ツアーバス形態による参入
5 都市路線への新規参入
6 住民主体の路線バス
7 都市内バスの再編とBRT
コラム バスの大きさ

第8章 経営破綻と再建
1 産業再生機構による再建
2 企業再生支援機構による再建
3 企業再生支援機構・地域経済活性化支援機構による再建

第9章 これからのバス
1 競争から協調へ
2 MaaSを構成する新技術
3 自動運転バスの開発
4 さまざまな自動運転バス

終章 路線バスは社会的ベーシックサービスである

内容説明

公共交通の最後の砦・バス。しかし現在、各地で減便や路線廃止、さらには会社の清算が相次いでいる。なぜ、このような事態になってしまったのか。本書は戦前日本におけるバスの誕生から、戦後のモータリゼーションによる乗客減とサービス向上のための様々な施策を解説。さらに既存事業者の保護から規制緩和へという潮流と、それを受けて新たに生まれた独創的な企業も紹介。揺れ動くバス事業の課題と将来を展望する。

目次

第1章 現在のバス業界の問題
第2章 高度経済成長期までのバス事業史
第3章 モータリゼーションの進行―昭和40年代
第4章 オイルショック後のバス事業―昭和50年代
第5章 都市バス路線の1980年と現在の比較
第6章 昭和60年代~平成初期―規制緩和以前
第7章 新自由主義的交通政策と規制緩和
第8章 経営破綻と再建
第9章 これからのバス
終章 路線バスは社会的ベーシックサービスである

著者等紹介

佐藤信之[サトウノブユキ]
1956年、東京生まれ。亜細亜大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。亜細亜大学講師、一般社団法人交通環境整備ネットワーク相談役、鉄道インサイトプロジェクト代表。公益事業学会、日本交通学会会員。専攻・交通政策論、日本産業論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

141
実家のある地方ではバスは1日7便しかなく、もはや公共交通の体をなしていない。運転手不足を理由とした減便や路線の廃止、バス会社の経営破綻などのニュースも珍しくない。なぜ日本のバス事業が崩壊寸前の状況にまでなったのかを、運輸行政の変遷やモータリゼーション拡大など歴史的経緯から解明していく。公営や民間を問わず法規でガチガチに固められ、人への投資が少ない有様では改革や発展が覚束ないのも道理だ。一方で従来の硬直的なバス行政に反旗を翻し、ユニークなアイデアで過疎地の事業を再生した新興企業も現れる希望もほの見えてくる。2025/10/14

skunk_c

68
交通に関する多くの著作を持つ著者が日本のバス事情を俯瞰したもの。バスは公共交通の中では身近でありながら、モータリゼーションの進展により経営がきつくなっていった。さらに1980年代の規制緩和が既存会社に大きな衝撃となる。これに対しサービスの多様化と合理化を図る様子が、豊富な事例(地図入りもある)で淡々と解説される。高齢化が進み免許返上の影響でますます重要度を増すバスの将来も見据えながら、事実に基づき感情を抑えた議論となっており、著者の誠実さがうかがえる。自動運転もだが外国人運転手に関する意見も読みたかった。2025/10/15

よっち

27
あちこちで減便や路線の廃止、会社の清算が相次ぐ公共交通のバス事業。これまでの歴史を踏まえて課題を展望する1冊。運転士不足に大きく影響したコロナと2024年問題で大きな岐路に立たされるバス事業。戦後のバス事業規制や道路運送法の制定に始まり、40年代のモータリゼーションの進行と公共交通側の問題、オイルショック後のバス事業、規制緩和以降の公営バスの民営化、規制緩和による新規参入と再編といったこれまでの歴史がメインでしたが、経営破綻後の再建や自動運転バスの導入など、これからの取組みも紹介する1冊になっていました。2025/10/16

nishiyan

13
戦前日本におけるバスの誕生から現在に至るまでの歴史を振り返りながら、バス事業の課題と将来を展望した新書。バス事業自体の黄金期の短さと、高速バスなどの長距離路線で経営が支えられていたことを知れたのは収穫だった。モータリゼーションの到来は路面電車を駆逐し、バスをも圧迫していく過程は興味深い。高齢化による免許返納で自家用車の代わりとなる公共交通機関であるバスの役割は大きいが、運転手不足など大きな問題を抱えている。自動運転といったアイデアはあるが、どこまで具体的な形で実を結ぶのか。今後の動きを注視したい。2025/10/16

辻井凌|つじー

5
日本のバス事業の過去・現在・未来がこの一冊でわかる。鉄道や飛行機より確かに地味かもしれないが、地域交通の最後の頼みの綱はそのどちらでもない。バスだ。普段利用する人も利用しない人も、バスを通して日本の未来を見通せる一冊です。2025/10/10

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