中公新書<br> 大田昌秀―沖縄の苦悶を体現した学者政治家

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中公新書
大田昌秀―沖縄の苦悶を体現した学者政治家

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028655
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1231

出版社内容情報

沖縄戦で鉄血勤皇隊として死線を彷徨い、戦後は早稲田大学、米国に留学、琉球大学で沖縄戦・沖縄学の教鞭を執った大田昌秀。
 米統治下から論壇で活躍し、1990年、知事当選後は米軍基地問題と対峙する。冷戦終結後の新たな日米関係が求められるなか、米兵による少女暴行事件が勃発。高揚する民意と日本政府との間で解決を模索するが、3度目の知事選で敗北する。
 100冊以上の自著で沖縄の苦悩を記し、沖縄現代史と共に歩んだ生涯。



【目次】

はじめに

第1章 沖縄戦という原点
1 久米島の秀才
2 沖縄師範学校への進学
3 鉄血勤皇隊としての戦争体験

第2章 本土、米国への留学――1950-56年
1 収容所から沖縄文教学校へ
2 早稲田大学での「日留」 本土の解放感
3 「米留」の2年間 強烈な民主主義体験

第3章 日本復帰論高揚のなかで――琉球大学時代①
1 沖縄人意識の探究 「事大主義」問題
2 日本国憲法下への復帰支持
3 復帰論の思想的位置 「反復帰論」、進歩派との距離

第4章 復帰後、沖縄学の批判的継承――琉球大学時代②
1 アイデンティティの模索 復帰直後の課題
2 戦後の沖縄学 沖縄戦・占領史の追究
3 「積極的平和」への共鳴

第5章 沖縄県知事の第一期――1990-93年
1 出馬の決断と勝利 少数与党の議会運営
2 軍用地強制使用問題と三次振計
3 平和行政の展開 戦後50周年への拠点づくり

第6章 沖縄からの異議申し立て――1994-96年
1 戦後五〇年目の「転換」を目指して
2 少女暴行事件と代理署名拒否
3 日本政府との攻防 基地返還の具体化構想
4 普天間飛行場の返還合意と苦渋の決断

第7章 大田県政の挫折――1996-98年
1 橋本首相との関係 官邸主導の経済振興へ
2 失速する県政 吉元副知事の再任否決
3 普天間移設問題の迷走
4 橋本首相との断絶、知事選敗北

第8章 晩年と死
1 再び研究活動へ
2 参議院議員時代 問い続けた「沖縄とは何か」
3 沖縄独立論への傾斜

おわりに
あとがき/主要参考文献
大田昌秀 略年譜 

内容説明

沖縄戦で鉄血勤皇隊として死線を彷徨い、戦後は早稲田大学、米国に留学、琉球大学で沖縄戦・沖縄学の教鞭を執った大田昌秀。米統治下から論壇で活躍し、1990年、知事当選後は米軍基地問題と対峙する。冷戦終結後の新たな日米関係が求められる中、米兵による少女暴行事件が勃発。高揚する民意と日本政府との間で解決を模索するが、3度目の知事選で敗北する。百冊以上の自著で沖縄の苦悩を記し、沖縄現代史と共に歩んだ生涯。

目次

第1章 沖縄戦という原点
第2章 本土、米国への留学―一九五〇~五六年
第3章 日本復帰論高揚のなかで―琉球大学時代1
第4章 復帰後、沖縄学の批判的継承―琉球大学時代2
第5章 沖縄県知事の第一期―一九九〇~九三年
第6章 沖縄からの異議申し立て―一九九四~九六年
第7章 大田県政の挫折―一九九六~九八年
第8章 晩年と死

著者等紹介

野添文彬[ノゾエフミアキ]
1984(昭和59)年滋賀県生まれ。2006年一橋大学経済学部卒業。12年一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。沖縄国際大学法学部講師、准教授を経て、24年より沖縄国際大学法学部地域行政学科教授。専攻・日本外交史、国際政治史。著書『沖縄返還後の日米安保』(吉川弘文館、2016年、沖縄協会沖縄研究奨励賞・日本防衛学会猪木正道研究奨励賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

71
大学卒論のフィールドが沖縄だったため、大田昌秀の本は相当読んだ。また、県知事時代の活動も注目していたし、平和の礎には何度も足を運んでいる。この沖縄最大級の巨人(ちなみにまだ健在な沖縄在住の叔母とほぼ同世代)の評伝は、著者も言うようにそのまま沖縄の現代史につながっている。特に知事時代の苦悶ぶりを丁寧に書き起こしているところが価値がある。一方アメリカ世時代と日本への復帰運動あたりはちょっと物足りなかったが、太田自身の関わり方の問題でもあろう。大城立裕、新崎盛暉などの重要人物も写真入りで取り上げられている。2025/11/15

どら猫さとっち

16
大田昌秀を知ったのは、佐古忠彦監督の沖縄知事を題材にしたドキュメンタリー映画『太陽(ディダ)の運命』だった。彼はまさに、沖縄現代史を生きた学者政治家だった。沖縄戦、本土復帰から米軍基地問題に落選…。宿命を背負い、沖縄のために奔走した大田。彼の生涯がここに登場した。昭和の始まりに生まれた彼の、もうひとつの沖縄での昭和が、本書に描かれている。彼の存在は、現代日本史にも確実に刻み込まれているといえるだろう。2025/09/18

nishiyan

14
琉球大学で長年、沖縄戦・沖縄学の教鞭を執り、定年を前にして沖縄県知事へと転身した大田昌秀の評伝。沖縄県知事時代についての記述が多い点が印象的な本書。沖縄戦を経験し、米国留学、早稲田大学への留学という沖縄の知的エリートの歩みを体現した彼の人生は興味深かった。県知事選では、いわゆる革新陣営だけでなく沖縄経済界の後押しがあった点を知れたのは収穫だった。知事在任中は早稲田人脈の活用で少数与党だった議会運営を乗り切ろうとしていた点も気になった。基地と経済に挟まれて苦闘した学者政治家の人生は今度も語り継がれるだろう。2025/09/21

いとう・しんご

12
読友さんきっかけ。「「沖縄戦における犠牲の意味をあいまいにし、戦争の処理さえも終わっていないまま、沖縄をして、ふたたび国土防衛の拠点たらしめようとの発想が、現実化しつつある」という『醜い日本人』での大田の指摘が、今日ほどあてはまる時期はない。」p230。戦争体験者がする火遊びと、戦争体験のない者の火遊びでは危険性は段違い。台湾有事発言や日本人ファーストなどの思想は、まさにそうした危険が迫ってきていることを示してはいないだろうか。「戦争の処理さえも終わっていない」は至言。ヒロヒトの戦争責任を追求すべき。2025/11/30

すのさ

11
大田昌秀の生きた足跡を振り返ることは、沖縄の現代史の振り返りに繋がる。沖縄戦を体験した少年期から、日留・米留を経て琉球大学へ入る青年期。沖縄の歴史と現状に常に向き合い続けた壮年期。そこからは沖縄の抱えた問題の複雑化である。沖縄の米軍基地問題、経済問題は沖縄県だけで解決できるものではなく、国際問題と化していることが本書から十分に感じ取れる。沖縄への姿勢も時の政府によって異なるが、橋本龍太郎もまた沖縄現代史にインパクトを残した政治家であったことを知る。平和と経済問題の天秤も非常に難しい問題だ。2025/12/30

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