中公新書<br> クーデター―政権転覆のメカニズム

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中公新書
クーデター―政権転覆のメカニズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028648
  • NDC分類 209.75
  • Cコード C1231

出版社内容情報

国際秩序の変動期にクーデターは「避けられない悪」として頻発するが、今またその兆候が著しい。本書は21世紀のグローバルサウスから昭和の動乱期まで、未遂や失敗例も含め横串で検証。行動原理や成功要因を解明し、民主主義vs権威主義vsイスラム主義、SNSの影響、資源争奪戦、ワグネルの暗躍など現代の特徴にも切り込む。国益を左右する重大な事態として、当事国の民政移管や治安部門改革への支援など、日本の役割を問う。


【目次】

内容説明

クーデターとは非合法的な政権奪取である。国際秩序の変動期に「避けられない悪」として頻発するが、昨今またその兆候が著しい。本書は昭和の動乱期から21世紀のグローバルサウスまで、未遂や失敗例も含め幅広く検証。行動原理や成功要因を解明し、民主主義vs.権威主義vs.イスラム主義、SNSの影響、資源争奪、ワグネルの暗躍など現代の特徴に切り込む。当事国の民政移管や治安部門改革への支援など、日本の役割も問う。

目次

第1章 クーデターとは何か―一撃による非合法の権力奪取
第2章 発生要因と成功条件―成功の見込みと軍の決意
第3章 21世紀の権力奪取―五つの特徴
第4章 クーデター抑止策―多角的アプローチの必要性
第5章 決起後の課題―暫定政権の樹立から民政移管へ
第6章 治安部門改革―クーデター抑止のメカニズム
第7章 2・26事件―歴史から学ぶ教訓
第8章 日本外交の支援策―クーデターをなくすために
終章 クーデターの可能性と限界―民主化への道か混乱か

著者等紹介

上杉勇司[ウエスギユウジ]
1970年静岡県沼津市生まれ。国際基督教大学教養学部を卒業後、米国ジョージメイソン大学・紛争分析解決研究所で紛争解決学の修士号を取得、米国ケント大学で国際紛争分析学の博士号を取得。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で平和協力や研究を実践してきた。広島大学大学院国際協力研究科准教授などを経て早稲田大学国際学術院教授。著書『変わりゆく国連PKOと紛争解決』(明石書店、2004年、国際安全保障学会加藤陽三賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

102
クーデターは革命や内戦と同一視されてきたが、全くの別物であるのを明確に定義する。現政権内部の不満分子が権力奪取を狙って非合法に起こすのがクーデターであり、支配階層における権力闘争といえる。支配のための暴力装置である軍の決起が多く、無血での成功もある理由だ。国民の合法的な権力参加や文民統制がないがしろにされ、政府や指導者の政策失敗や支援者に利権を配分できない国で起こる好例が226事件だった。結局、一部による金と権力の独占支配解消こそクーデターをなくす最善策だが、人間の欲望がそれを拒む現実は何ともやるせない。2025/08/24

よっち

31
非合法的な政権奪取である「クーデター」。未遂や失敗例も含め幅広く検証して、行動原理や成功要因を解明する1冊。国際秩序の変動期に「避けられない悪」として頻発するが、昨今またその兆候が著しいクーデターとは何か。革命や内戦、暴動、テロとの違い、歴史を動かした戦前と多発する戦後、発生する要因と成功条件から何が成否を分けるのか、21世紀に入ってからの5つの特徴、抑止へ向けた多角的アプローチの必要性、決起後の課題に加えて、日本で起きた2.26事件、日本外交の支援の取組みも紹介されていましたが簡単ではなさそうですね…。2025/08/13

nishiyan

12
歴史的事例を取り上げながら、クーデターの定義、行動原理、成功要因を解明し、その抑止策と日本の関わり方を論じた新書。クーデターとは非合法な権力奪取であり、一瞬のうちに政権の息の根を止める行為と定義付けたのはわかりやすかった。軍をいかに抑えるかでクーデターの可否に変化がある点は何となくわかっていたが、タイ王室と国軍の関係といった実例が挙げられたことで解像度が高まった。クーデター後の民政移管期に至っても軍との関係は悩ましいもので急激な改革は離反を招き、長期的なソフトランディング求められるというのは興味深かった。2025/08/18

メロン

10
この本を手に取ったきっかけは、近年西アフリカや、民主主義国家とされる韓国やアメリカといった国々でクーデター的な事象が相次いでいることにある。本書では、クーデターとは何か、その定義や類似概念との違い、そして成功・失敗の条件などが整理されている。 本書によれば、クーデターは支配階層に属する一派が政権を奪取する行為であり、革命のような長期的かつ根本的な社会変革を目指すものとは異なる。具体的な例として、エジプトのナセルによるクーデターとキューバにおける革命が対比されている。 2025/08/12

バーニング

9
日本の226事件を含む各国で起きた新旧のクーデターの歴史を振り返りながら、その発生メカニズムや、いかにして発生抑止することが出来るのか、あるいは起きた場合の民主制への移管について等々、クーデターというテーマを縦横無尽に論じる一冊。著者としては「クーデターも必要のない世界」が理想的ということで、現在のアフリカ諸国でもクーデター頻発とその後の混乱の継続を見ているとたしかにそうなのだろうと感じる。クーデターという形が必要のない国家づくりを国際社会がどう支援すれば良いか、という視点でも語られていて面白かった。2025/08/16

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