中公新書<br> ロシア政治―プーチン権威主義体制の抑圧と懐柔

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中公新書
ロシア政治―プーチン権威主義体制の抑圧と懐柔

  • 鳥飼 将雅【著】
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  • 中央公論新社(2025/05発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028549
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C1231

出版社内容情報

国際法を無視してウクライナへの全面侵攻を開始したロシア。
国内では兵士の大量動員をかけ、西側諸国からは経済制裁を受けるも、指導者プーチンは国民から高い支持を受け続ける。
地方政府や大企業、メディアへの介入を意のままとし、選挙や政党まで操作する絶大な権力はいかにして獲得されたのか。
ソ連崩壊から歴史を振り返り、統治機構や選挙、中央と地方の関係、市民社会など6つの観点から権威主義体制の内情に迫る。

内容説明

国際法を無視してウクライナへの全面侵攻を始めたロシア。兵士の大動員を行い、西側諸国から経済制裁を受けるも、国民はプーチン大統領を支持し続ける。地方政府や大企業、メディアを意のままに動かし、選挙や政党まで操作する絶大な権力をプーチンはいかに獲得したのか。ソ連崩壊からの歴史を繙き、統治機構、選挙、中央と地方の関係、治安機関、経済、市民社会の6つの観点から権威主義体制の内幕に迫る。

目次

第1章 混乱から強権的統治へ―ペレストロイカ以降の歴史
第2章 大統領・連邦議会・首相―準大統領制の制度的基盤
第3章 政党と選挙―政党制の支配と選挙操作
第4章 中央地方関係―広大な多民族国家の統治
第5章 法執行機関―独裁を可能にする力の源泉
第6章 政治と経済―資源依存の経済と国家
第7章 市民社会とメディア―市民を体制に取り込む技術
終章 プーチン権威主義体制を内側から見る

著者等紹介

鳥飼将雅[トリカイマサトモ]
1990年山口県生まれ。2014年東京大学法学部卒業。2016年から2018年にかけてサンクトペテルブルク国立大学、カリフォルニア大学バークレー校に留学。2020年東京大学法学政治学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(法学)。2022年より大阪大学大学院法学研究科准教授。専門は比較政治学、旧ソ連地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nishiyan

9
ソ連崩壊からの歴史を紐解き、統治機構、選挙、中央と地方の関係、治安機関、経済、市民社会の六つの視点からプーチン権威主義体制を内幕に迫る新書。ソ連からロシアへの移行期の混乱への猛烈な反省が現在の強権的でありながら、古典的なメディアを使った市民への懐柔によって、その支配を確立させたのだろう。三権を凌駕する大統領の地位だが、市民からの一定の支持がなければ継続することはできないという点は興味深かった。また徹底した身内の登用と利益分配がよりその支配体制を強固にしている点も気になった。2025/07/11

かずりん

7
世界的にも道義的に認められないウクライナ侵略戦争を仕掛けておきながら、なぜ今日のプーチン体制が成り立っているのか。愛される独裁者プーチン支持率は高い。ソ連崩壊後の混乱を収束させ、経済成長をもたらし、大国としての誇りを復活させからだ。権威主義体制は地方行政を掌握し、法による支配、中間層の支持など制度的要因にも裏打ちされているという。日々のニュース、国際政治解説を踏まえロシアという国を考える上で整理された一冊です。2025/07/13

馬咲

6
ロシアの統治機構の分析を通して、プーチン体制の権力基盤の成り立ちを概説。特に市民への抑圧だけでなく「懐柔」策にも注意することで、「権威主義体制」一般を多面的に考える上で参考になる内容となっている。ソ連解体後の混乱期に生じた様々な政治経済上の弊害(中央と対立する地方の汚職塗れの権力構造、オリガルヒのような利益集団の誕生と政治介入等)が、ロシア政治の現状に尾を引いていることが分かる。プーチンはそれらを徐々に掌握・統制してみせることで集権化の正統性を誇示しつつ、自ら強力で巧妙な汚職構造を差配できるようになった。2025/07/05

バーニング

5
ウクライナ戦争の前後に出版された本は国際政治の中のロシアとプーチン政治の位置づけを意識した構成が多かったと思うが(国際政治や地域研究の著者が多いため)、本書はもっとロシアの国内事情に目を向けた一冊であり、本書の主眼はロシアの政治行政を支える体制とその変化を記述することにある。ソ連崩壊後に成立した現代ロシアにおいて、例えば中央地方関係はどのようなものになっているのか、内政と行政、そして経済と社会の関係はいかようなものであるか。新書というコンパクトでありながらなど、具体性に富んだ記述は好奇心をそそられる。2025/06/18

お抹茶

3
新書ながらプーチンの強さを統治構造メインで詳しく説明。大統領は三権の上に立ち,広範な人事権を持ち,秘匿の内容の大統領令も出せる。統一ロシアへの帰属が体制への忠誠を示すことから,経済エリートが行政府の庇護を受けて中央にロビイングするには統一ロシアへの接近が有益。知事公選制の廃止や具体的な理由がないままの知事解任が可能になり,中央による地方の支配が強化された。市民の日常には法規範が適用されても,当局や当局に関係の深い人物の利害に関わる時は政治的判断が法規範を優越する。有力国営企業の重要ポストは実質政治ポスト。2025/06/16

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