中公新書<br> 二十四史―『史記』に始まる中国の正史

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中公新書
二十四史―『史記』に始まる中国の正史

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028525
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C1222

出版社内容情報

史記、漢書、三国志、後漢書……元史、明史。中国では、前王朝の歴史を次の王朝が国家をあげて編纂することが多かった。これらは「正史」とされ、統べて二十四史と呼ぶ。中国史の根本史料でありここから歴史が記されてきた。
 本書は、正史の起源から現代まで、各正史の特徴や意義、書史を追う。さらに、清史をめぐる中華民国と中華人民共和国の編纂の対立、元史の改定など、時の政治の影響を受けた問題なども記す。

内容説明

史記、漢書、三国志、後漢書…元史、明史。中国では、前王朝の歴史を次の王朝が国家をあげて編纂することが多かった。これらは「正史」とされ、統べて二十四史と呼ぶ。中国史の根本史料であり、ここから歴史が記されてきた。本書は、正史の起源から現代まで、各書の特徴や意義、歴史を追う。さらに、日本の史書との差異や、清史をめぐる中華民国と中華人民共和国の編纂方針の対立など、時の政治の影響を受けた問題を記す。

目次

序章 歴史と史学
第1章 前四史
第2章 唐の変容
第3章 正史の転換
第4章 「二十四史」の形成
第5章 「二十四史」の運命
終章 「正史」と日本人

著者等紹介

岡本隆司[オカモトタカシ]
1965(昭和40)年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士(文学)。宮崎大学助教授、京都府立大学教授を経て、2024年より早稲田大学教授。専攻は東洋史・近代アジア史。著書『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年。大平正芳記念賞受賞)『属国と自主のあいだ』(名古屋大学出版会、2004年。サントリー学芸賞受賞)『中国の誕生』(名古屋大学出版会、2017年。樫山純三賞、アジア太平洋賞特別賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

126
中国の正史とは革命で滅亡した前王朝の歴史を、次の王朝が自らの正統性を証明するものとして編纂してきた。しかし最初から決められたわけでなく、国が作ったり私撰もあり、長期間かけ編んだものあれば雑なやっつけ仕事も珍しくない。それが2千年も続けられたため権威が生じ、いつの間にか正史になってしまった。逆にいえば過去を否定し現王朝の正統性の宣伝を延々繰り返してきた結果、中国では勝者による歴史の書き換えが当然視されたのだ。万世一系の日本では歴史が武器になる考えそのものがなく、中国との歴史認識論争でやられっ放しのも当然か。2025/06/23

まえぞう

32
中国史関係の物語を読んでいるので、書店で見かけた岡本先生の著作を手にしました。史記から始まった中国の正史、三国志までの4作は個人によるものだったのが、南北朝を経るなかで「正当」を意識して官選になり、次第に二十四史にまとめられていく流れが理解できます。2025/08/05

よっち

32
前王朝の歴史を次の王朝が国家をあげて編纂することが多い中国で正史とされる二十四史。その正史の起源から現代まで、各書の特徴や意義、歴史を追う1冊。紀伝体で記された『史記』『漢書』『三国志』から、裴注という転機や戦乱により断絶していた時代があって、唐時代に正史としての意識されるようになったこと、朱子学などの影響や民国期以降の『新元史』や『清史稿』、台湾の『清史』、正史の関連文献として『資治通鑑』なども触れていて、どのように中国の正史が形成されていったのか、全体像を把握するのに分かりやすい1冊になっていました。2025/05/16

かふ

23
中国の正史と言われる二十四史だが、唐の時代頃から政権の力が強くなり、政権中心の歴史になる。『三国志』(演義ではない)とか。ただ中国が『史記』の時代から歴史を記録しているのだった。そういう歴史に対しての視点があり、その集積は中国史の基礎となるということだ。一般に 西欧の歴史観よりも伝統的な歴史観あるという(もっとも重要視されるのがマルクス史観でこれは経済中心だという)。文化面での思考は学ぶべきものがあるのだろう。ただ中国史なので多民族支配の歴史に付いてはあまり語りらないという。2025/09/08

ピオリーヌ

20
2025年4月の刊。執筆の動機が語られる「あとがき」より。編集者より、以前に日本の『六国史』を作ったので、中国の『二十四史』も姉妹編としてラインナップにほしい旨打診があったが、この時の筆者の反応が良い。これには面食らって、失礼ながら咄嗟に(何て法外な)とあきれた。字面は似ても「六国史」と「二十四史」はあまりにも異質、とても同列には扱えない。そして当初のあきれた気持ちはまもなく戦慄に変わり、隣り合わせる大国の歴史観を日本人が全く知らないのとほぼ同義である。戦慄はやがて義務感に変化し、本書を書き上げたと2025/07/23

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