中公新書<br> コミンテルン―国際共産主義運動とは何だったのか

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中公新書
コミンテルン―国際共産主義運動とは何だったのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028433
  • NDC分類 309.3
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ロシア革命後の1919年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、各国共産主義政党の国際統一組織として、世界革命のために誕生した。
欧州、中東、アジアなど各国の政治に影響を及ぼすべく、様々な工作を行ったことで知られている。
本書は、謎の多い組織が、どのような活動をしたのか、レーニンやスターリンら指導者の動向や思想も踏まえ描く。
43年の解体にいたるまで、人々を扇動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡とは。

内容説明

ロシア革命後の一九一九年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、世界革命のために誕生。各国共産主義政党の国際統一組織として、欧州のみならずアジアなど各地に影響を及ぼすべく、様々な介入や工作を行った。本書は、レーニンやスターリンら指導者の思想も踏まえ、知られざる活動に光をあてる。一九四三年の解体にいたるまで、人々を煽動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡を描き出す。

目次

序章 誕生まで―マルクスからレーニンへ
第1章 孤立のなかで―「ロシア化」するインターナショナル
第2章 東方へのまなざし―アジア革命の黎明
第3章 革命の終わりと始まり―ボリシェヴィズムの深層
第4章 大衆へ―労働者統一戦線の季節
第5章 スターリンのインターナショナル―独裁者の革命戦略
第6章 「大きな家」の黄昏―赤い時代のコミンテルン
第7章 夢の名残り―第二次世界大戦とその後

著者等紹介

佐々木太郎[ササキタロウ]
1980年広島県生まれ。東京理科大学経営学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。現在、京都産業大学などで非常勤講師を務める。専門は、国際政治学、インテリジェンス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

65
マルクス主義が広がりをみせてプロレタリア革命が想起された19世紀後半から、この革命を担おうとする人々は国際組織を作ってきた。コミンテルン(第3インター)は、レーニンがマルクスの「予言」通りロシア10月革命が世界革命に発展することを狙って新たに立ち上げた。それを換骨奪胎したのがスターリン。このあたりの事情をヘーゲルに求めているのがとても興味深かった。レーニンは後年ヘーゲルに傾倒するが、スターリンは途中で投げ出したとか。これを「1国社会主義」への転換の要因のひとつとする。小書でありながら結構深い話もあった。2025/03/13

Tomoichi

28
今の時代にコミンテルンについて読む価値があるのか?という問いはあると思う。しかし現存する日本共産党がコミンテルン日本支部として誕生したと考えれば、これは現在につながっているのである。そしてイデオロギーの色眼鏡無しに歴史を語る研究者が増え、ソ連崩壊による情報の公開は、私たちに最新研究を提供する。コミンテルンはソビエトロシアが生んだ組織であり現在のロシアを理解するためにも有益である。2025/05/03

ジュンジュン

13
「ベルリンの壁崩壊からソ連解体。子供心に深く印象付けられのは、時に国家は崩壊する、という事実であった。勿論、それまでも歴史上の国々の盛衰は知っていても、どこか自分とは関係のない遠くの世界の出来事でしかなかった。ところが、同時代に発生した一連の事件はリアルな衝撃として迫った。今思えば、この衝撃が歴史研究の原点であった」(あとがきより)。全く同体験。あれから幾星霜、今も僕は歴史の虜だ。2025/04/26

Ex libris 毒餃子

9
コミンテルンの尻すぼみ感が時系列で語られる。第二次世界大戦がなかったらどうだったのだろう。2025/03/08

にしの

6
コミンテルンの通史。インターの系譜として労働者の国際的連帯を目的としたコミンテルンがボリシェビキの指導、革命ロシアの国益、そしてソビエト連邦との同質化という時代と世界情勢に翻弄されて変質し、最後は無用のものとなる過程が組織の終わりの物語のように編まれている。右派言説にはコミンテルンを世界を牛耳る強大組織であるかのように扱うものもあるが、本書を通じ主体性が奪われた形骸にすぎないという実態の方が理にかなってるように思えた。コミンテルン陰謀論を振り撒くようになる前に本書に触れた方が良いのは確かなことだろう。2025/05/19

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