中公新書<br> 女たちの平安後期―紫式部から源平までの200年

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中公新書
女たちの平安後期―紫式部から源平までの200年

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028297
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C1221

出版社内容情報

平安後期、天皇を超える絶対権力者として上皇が院制をしいた。また、院を支える中級貴族、源氏や平家などの軍事貴族、乳母たちも権力を持ちはじめ、権力の乱立が起こった。そして、院に権力を分けられた巨大な存在の女院が誕生する。彼女たちの莫大な財産は源平合戦の混乱のきっかけを作り、ついに武士の世へと時代が移って行く。紫式部が『源氏物語』の中で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とは? 「女人入眼の日本国(政治の決定権は女にある)」とまで言わしめた、優雅でたくましい女性たちの謎が、いま明かされる。

内容説明

平安後期、天皇を超える絶対権力者として上皇が院政をしき、それを支える中級貴族や源氏・平家などの軍事貴族、乳母が権力を持つようになる。そのなかで巨大な権力を得た女院たちが登場、莫大な財産は源平合戦のきっかけを作り、武士の世へと移って行く。紫式部が『源氏物語』で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とは?「女人入眼の日本国(政治の決定権は女にある)」とまで言われた平安後期の実像がいま明かされる。

目次

序章 平安後期二〇〇年の女人たちとは
第1章 寛仁三年に起こった大事件―“刀伊の入寇”
第2章 彰子が宮廷のトップに立つまで
第3章 道長の孫、禎子内親王が摂関政治を終わらせた
第4章 貴族と武者と女房と―“斎王密通事件”と武士
第5章 躍動する『新猿楽記』の女たち
第6章 院政期の中心には女院がいた
第7章 源平の合戦前夜を仕切った女性たち
第8章 多様化する女院と皇后、そして斎王たち
第9章 究極のお嬢様―八条院〓子内親王と源平合戦
第10章 それから―鎌倉時代以後の女性の力

著者等紹介

榎村寛之[エムラヒロユキ]
1959年大阪府生まれ。大阪市立大学文学部卒業、岡山大学大学院文学研究科前期博士課程卒業、関西大学大学院文学研究科後期課程単位取得退学。三重県立斎宮歴史博物館学芸普及課長等を経て、現在、斎宮歴史博物館学芸員、関西大学等非常勤講師。専攻・日本古代史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

145
天皇の外戚として権力を握る藤原氏の政治手法は、道長でその頂点に達した。しかし皮肉にも道長のひ孫である後三条天皇が院政を開始したことで摂関家の力は衰え、平安朝後期には治天の君たる院を動かせる寵姫が大きな権勢を誇った。女院と呼ばれた彼女らは莫大な財産を蓄えて武士と結びつき、武家台頭の道を築く。女性が力を振るえるようになっただけでなく、男性貴族間の男色関係が混乱を招き保元平治の乱の遠因となるなど逆に権力闘争を激化させた。ロシア皇后を操ったラスプーチンではないが、宮廷内の女性が強くなるのは権力崩壊の前兆なのかも。2025/04/17

よっち

35
紫式部が『源氏物語』の中で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とはどのようなものだったのか。平安後期の優雅でたくましい女性たちの謎を解き明かした1冊。天皇を超える絶対権力者として上皇が院制をしいて、支える中級貴族、源平などの軍事貴族、乳母たちも権力を持ちはじめた権力の乱立、院に権力を分けられた巨大な存在の女院の誕生。摂関政治を突き詰めたことで摂関家の勢力を削ぐ皮肉な結果になっていたり、女性視点で見るといろいろまた違った一面があって興味深かったですし、入り組んだ関係の系図も多めに掲載されていて助かりました。2024/11/11

みこ

29
前半に続く後半(いや、何を言っているんだと思うかもしれないけど分かる人に分かればいいや)学校で習った歴史では道長ら藤原一族は娘を天皇に嫁がせ、男子が生まれたら即天皇にして、さらにそこに娘を嫁がせるというものだった気がする。しかし、実際にそれを行った結果、道長の娘が前天皇の妻にして現天皇の母という道長さえもひれ伏す権力者を産み出すこととなった。その後源平まで女性の権力によって時代が動く流れを興味深く解説。光る君と鎌倉殿は順番が逆でも良かったかな。2024/12/10

若黎

20
久々に平安時代関連もの。やっぱりこの時代は好きだなあ。2024/11/16

PAO

16
「十一世紀から十二世紀前半には有名な人物、つまりは英雄も天才もほとんどいない」…摂関政治から院政、武士の時代へと目まぐるしく転換していくにもかかわらず時代を代表「推し」が出にくい平安後期。新書とは思えない詳しい図表や系譜図、様々な資料やデータにも基づく情報量の多さで理解するのに時間がかかりましたが、『ONE PIECE』や『けいおん』『ぼさろ』に例えてのユニークな説明などもあり飽きることなく読むことができました。最後に置かれた第十章の『百人一首』と『百人秀歌』の人選の比較はとても興味深いものがありました。2025/04/20

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