中公新書<br> 女たちの平安後期―紫式部から源平までの200年

個数:
電子版価格
¥1,144
  • 電子版あり

中公新書
女たちの平安後期―紫式部から源平までの200年

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年12月10日 06時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028297
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C1221

出版社内容情報

平安後期、天皇を超える絶対権力者として上皇が院制をしいた。また、院を支える中級貴族、源氏や平家などの軍事貴族、乳母たちも権力を持ちはじめ、権力の乱立が起こった。そして、院に権力を分けられた巨大な存在の女院が誕生する。彼女たちの莫大な財産は源平合戦の混乱のきっかけを作り、ついに武士の世へと時代が移って行く。紫式部が『源氏物語』の中で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とは? 「女人入眼の日本国(政治の決定権は女にある)」とまで言わしめた、優雅でたくましい女性たちの謎が、いま明かされる。

内容説明

平安後期、天皇を超える絶対権力者として上皇が院政をしき、それを支える中級貴族や源氏・平家などの軍事貴族、乳母が権力を持つようになる。そのなかで巨大な権力を得た女院たちが登場、莫大な財産は源平合戦のきっかけを作り、武士の世へと移って行く。紫式部が『源氏物語』で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とは?「女人入眼の日本国(政治の決定権は女にある)」とまで言われた平安後期の実像がいま明かされる。

目次

序章 平安後期二〇〇年の女人たちとは
第1章 寛仁三年に起こった大事件―“刀伊の入寇”
第2章 彰子が宮廷のトップに立つまで
第3章 道長の孫、禎子内親王が摂関政治を終わらせた
第4章 貴族と武者と女房と―“斎王密通事件”と武士
第5章 躍動する『新猿楽記』の女たち
第6章 院政期の中心には女院がいた
第7章 源平の合戦前夜を仕切った女性たち
第8章 多様化する女院と皇后、そして斎王たち
第9章 究極のお嬢様―八条院〓子内親王と源平合戦
第10章 それから―鎌倉時代以後の女性の力

著者等紹介

榎村寛之[エムラヒロユキ]
1959年大阪府生まれ。大阪市立大学文学部卒業、岡山大学大学院文学研究科前期博士課程卒業、関西大学大学院文学研究科後期課程単位取得退学。三重県立斎宮歴史博物館学芸普及課長等を経て、現在、斎宮歴史博物館学芸員、関西大学等非常勤講師。専攻・日本古代史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

148
天皇の外戚として権力を握る藤原氏の政治手法は、道長でその頂点に達した。しかし皮肉にも道長のひ孫である後三条天皇が院政を開始したことで摂関家の力は衰え、平安朝後期には治天の君たる院を動かせる寵姫が大きな権勢を誇った。女院と呼ばれた彼女らは莫大な財産を蓄えて武士と結びつき、武家台頭の道を築く。女性が力を振るえるようになっただけでなく、男性貴族間の男色関係が混乱を招き保元平治の乱の遠因となるなど逆に権力闘争を激化させた。ロシア皇后を操ったラスプーチンではないが、宮廷内の女性が強くなるのは権力崩壊の前兆なのかも。2025/04/17

よっち

36
紫式部が『源氏物語』の中で予言し、中宮彰子が行き着いた女院権力とはどのようなものだったのか。平安後期の優雅でたくましい女性たちの謎を解き明かした1冊。天皇を超える絶対権力者として上皇が院制をしいて、支える中級貴族、源平などの軍事貴族、乳母たちも権力を持ちはじめた権力の乱立、院に権力を分けられた巨大な存在の女院の誕生。摂関政治を突き詰めたことで摂関家の勢力を削ぐ皮肉な結果になっていたり、女性視点で見るといろいろまた違った一面があって興味深かったですし、入り組んだ関係の系図も多めに掲載されていて助かりました。2024/11/11

ぽんすけ

27
筆者の「謎の平安前期」から大分経ってしまったが、今作は「女性」にスポットを当てつつ平安後期を語るという面白い形態だった。今まで知ってはいたものの理解していなかった院政期の皇室事情なんかはとても興味深かった。以前から平安時代の半ばで古代から中世への大きな転換点があると言われていたが、この本でとりあげられた時代というのが正に「古代」と「中世」の価値観が交錯する、変化に富んだとても面白い時期で、個性豊かな人々による様々な事件が発生して興味は尽きない。特に院政期の「女院」という存在がすごく面白い。皇后、斎王という2025/10/23

若黎

21
久々に平安時代関連もの。やっぱりこの時代は好きだなあ。2024/11/16

MUNEKAZ

19
前作『謎の~』に続いての平安後期は「女性」をテーマにまとめているのだが、話があっちやこっちに跳んで焦点がぼやけたような印象も。摂関家→院政→源平を繋いだ部分に皇后や女院、女官たちがいたというのは面白いが、養子・猶子が混ざる複雑な系図の説明と、著者の軽妙なというか講義内での軽口のような語り口が、個人的にはミスマッチして今一つ。平安末期に広大な所領を持っていた八条院などの女院が、なんで政治的な権門にならなかったかについては、「カネもヒトもあったけど人事権が無かった」と端的に述べているのはわかりやすかった。2025/10/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22163655
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品