中公新書<br> 広東語の世界―香港、華南が育んだグローバル中国語

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広東語の世界―香港、華南が育んだグローバル中国語

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028082
  • NDC分類 828.4
  • Cコード C1287

出版社内容情報

香港人の母語にして華南の共通語である広東語。東南アジア、欧米の華人社会も含め世界で8000万人が話す「中国語」だ。なぜ海外でかくも優勢なのか。北京語とはどう違うのか。謎を解く鍵は日本語にもある。ヤムチャ、チャーシュー、キョンシー、モウマンタイ、ブルース・リー。本書では食や映画を手がかりに、文法・会話、香港社会、華人移民、漢字、十大方言を一望し、広東語の世界を探訪。中国語とは何かを問い直す。

内容説明

香港人の母語にして華南の共通語である広東語。東南アジア、欧米の華人社会も含め世界で8000万人が話す「中国語」だ。なぜ海外でかくも優勢なのか。北京語とはどう違うのか。謎を解く鍵は日本語にもある。ヤムチャ、チャーシュー、キョンシー、モウマンタイ、ブルース・リー。本書では食や映画を手がかりに、文法・会話、香港社会、華人移民、漢字、十大方言を一望し、広東語の世界を探訪。中国語とは何かを問い直す。

目次

序章 広東語はどこで話されているか
第1章 広東語はどのような言葉か
第2章 話し言葉―香港の標準語
第3章 書き言葉―言文不一致な中国語
第4章 英語、北京語との共存、競争
第5章 その他の中国語方言
終章 広東語から問い直す「中国語」「方言」

著者等紹介

飯田真紀[イイダマキ]
1998年東京外国語大学大学院地域文化研究科修士課程修了、2005年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。香港中文大学中国文化研究所客員研究助手、北海道大学メディア・コミュニケーション研究院准教授を経て、東京都立大学人文社会学部教授。専門は中国語学・広東語文法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

98
中国語の「方言」広東語の世界を取上げたユニークな一冊。単に語学の本ではなく大きく文化を論じている。広東語は広東省の大部分を含む華南地方で話されているが、歴史的な華僑や労働者として移民した東南アジアやアメリカでも広く使われている。広東語の中心は広州にあらず、現在は香港だそう。標準語とされている北京語とは発音が全く異なっている他、口語での表現には独特のものも多く、文法的にも異なる点もあるよう。しかし、書き言葉、つまり文語では(発音は違っても)全く同じで、公文書、文学、新聞などの文章は共通であるという。→2024/07/04

skunk_c

72
もう50年近く前、タモリが偽中国語でアグネス・チャンに電話をしたら本当に中国人だと思われたという話を思い出しながら読んだ。アグネスは香港出身だから広東語話者で、「聞く・話す」のレベルでは現在の中国語の標準語「北京語」とは全く別言語と言えるということが、本書でも丁寧かつ映画や歌詞などを使ってわかりやすく述べられている。漢字という文字が意味を表し音声を表さないツールを共通に持っているため、意思疎通はできるが、言葉としてはゲルマン諸語の各国語の違いに相当するという説明はわかりやすい。文化的な話も面白かった。2024/06/30

へくとぱすかる

42
戦前、中国語学者の鐘ヶ江信光氏は、唯一知っていた「マッイェー」(何?)という単語をてがかりに、現地で広東語研究を始めたそうである。言葉への思い入れが、他の地方の言葉と比べても大きいという広東語は、長い移民の歴史を経て世界中に広まっていることを初めて知った。二度言及されているアグネス・チャンの歌も、最初は英語、日本デビューのあとで北京語、70年代末に初めて広東語盤が出る。「填詞」という用語も85年の盤に現れ、ポップスの詞に韻をふむなど、文学的技法が駆使されることにも驚く。言語学の楽しさのエッセンスがここに。2024/07/01

サアベドラ

30
広東語とそれを取り巻く環境、特に香港での使用実態について平易に解説した新書。著者はニューエクスプレス広東語の執筆者。2024年刊。日本では普通話(マンダリン)の影に隠れて香港の地方語程度に扱われがちだが、世界の華僑コミュニティではむしろこちらが主流で、アメリカではかつて中国語といえば広東語を指していたという。香港の公的な書き言葉は普通話だが、香港人はそれを広東語の発音で読む(関西人が書き言葉を京阪アクセントで読むのに近い)ため、単純に香港の話し言葉とは言い切れない。漢字圏ならではの興味深い事例と言える。2024/12/19

yoneyama

21
北京語は話せる程度には勉強したので、ずっと広東語が気になっていた。この本で初めて出会う。読めない漢字おもしろい。北では今は使わない古風な字を使い、日本語と同じく、唐代の中国語が残っている。19世紀にアメリカ他に移民で拡散したせいと、大陸中国が革命後停滞したタイミングで香港が栄えてきたために、世界的な中国語シェア印象でいえばかなり存在感がある。東南アジア各語に聴いた感じが近いのはやはり音声が6つもあるから。例文には香港映画の引用多し。やはり映画やドラマは文化の窓口。無関係な周辺国人を引っ張り込む力なのだ。2024/09/07

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