中公新書<br> 老いの深み

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中公新書
老いの深み

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028051
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1295

出版社内容情報

80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる、老いの日々。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新たな発見も。「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れて……。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。

内容説明

80代から90代の大台へと足を踏み入れた作家がつづる日常。少しずつ縮む散歩の距離、少量の水にむせる苦しさ、朝ぼんやりと過ごす時間の感覚など、自身に起きる変化を見つめる。移りゆく社会を横目に「ファックス止り」の自分をなぐさめ、暗証番号を忘れて途方に暮れ…。一方、年長者が背筋を伸ばしてスピーチを聞く姿に爽快感を覚え、電車の乗客の「スマホ率」など新発見も。老いと向き合い見えたこと、考えたこと。

目次

1 まだ青二才という爽快感(片方だけの眼で読む、書く;単眼用の眼鏡と単行本 ほか)
2 喉につかえることはありませんか(老化監視人からの警告;ヤッタゼ、電車で単独外出 ほか)
3 危ない近道の誘惑(起立ゴッコを監視する眼;浴室からの救援信号 ほか)
4 日記帳は隙間だらけでよし(自転車衝突の無言劇;散歩をせかす直立の影 ほか)
5 八十代の朝と九十代の朝(正月の淋しげな日の丸;歩き読書を戒める間もなく ほか)

著者等紹介

黒井千次[クロイセンジ]
1932年(昭和7年)東京生まれ。55年東京大学経済学部卒業後、富士重工業に入社。70年より文筆生活に入る。69年『時間』で芸術選奨新人賞、84年『群棲』で第20回谷崎潤一郎賞、94年『カーテンコール』で第46回読売文学賞(小説部門)、2001年『羽根と翼』で第42回毎日芸術賞、06年『一日 夢の柵』で第59回野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まふ

108
話題の本。読売で時々読んでいたが、まともに読むのは初めて。92歳になんなんとするのに立派な文章を書くそのプロ根性が素晴らしい。捧腹絶倒というわけにはいかないが、しっかりとガンバッテ生きていることそのものがエラクもあり微笑ましい。わが身を振り返った場合…いや、振り返るのはよそう。最近では90代がほぼ平均年齢のような勢いである。とどまるところを知らない我が国の平均寿命、喜ばしいのか恐ろしいことなのかワタシにはわかりません。2024/10/12

じいじ

79
じいじ83歳、いまも健筆を揮われている黒井千次さんの著書をとおして、たくさんの「元気」を頂いています。「老い」と言うこと、私は80歳になった3年前から折に触れて実感することが増えました。「居眠りは年寄りの自然…」と言う黒井さんの言葉に安堵しています。90歳を超えた氏は「健康維持のために1日最低20分は歩く…」を未だに実行している、とのこと。コロナ禍を言い訳に、ズボラをしている私は耳が痛いです。2024/08/19

KEI

32
読売新聞の夕刊に月一回で連載されていたエッセイ4冊目。著者も80代から90代に。いままでの作品より、やはり老化は避けられないがその老化をありのままに受け入れ、それを味わい、若さを失って得られる果実だとも。以前から足腰の弱さは書かれていたが、本作より3本目の足が当時した(杖)新しい電子機器はファクシミリまで、メールは使えない。キャッシュカードを使う事を覚えたが暗証番号を忘れたなどを自虐的に楽しげに書かれていた。老化監視人に気をつけつつ、まだまだ書き続けて頂きたい。2024/09/25

やまはるか

29
90歳過ぎた作家が老いについて綴った本書に期待したのは老いをどのように実感し、どう理解しているか、老いとは何かである。元気な高齢者をみて「あの人の動きは、実は老い損なったことを示しているのではあるまいか」と考えずにいられない誘惑を覚え「90代にかかって初めて老いは日常のもの、普通のもの、散文的なものへと変化し、人を最後の地点まで運んでくれるものへと準備を始めているのかもしれない」「老いは単なる時間の量的表現ではなく、人が生き続ける姿勢そのものの質的表現でもある」知りたかったことがそれなりに表現されている。2025/01/22

メタボン

23
☆☆☆ 90を目前とした作家の日常。転倒には気をつけなければ。そのためにも毎日歩くことは大事だな。黒井千次であれば、もう少し深い洞察があるかと期待するも、正直平凡な随筆だった。肩の凝らない新聞コラムとして読むのが良いのだろう。書籍でまとめて読むものではないのかも。2024/06/22

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