中公新書<br> 神聖ローマ帝国―「弱体なる大国」の実像

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり

中公新書
神聖ローマ帝国―「弱体なる大国」の実像

  • ウェブストアに19冊在庫がございます。(2024年10月15日 14時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028013
  • NDC分類 234.04
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ドイツを中心として領域を広げた神聖ローマ帝国。弱体と見られがちなこの国が長く存続したのはなぜか。捉えにくい大国の実像に迫る。

内容説明

オットー一世の皇帝戴冠(九六二年)を起源とする神聖ローマ帝国は、ドイツを中心に周辺へと領域を広げた。皇帝位は一四三八年以降、ハプスブルク家がほぼ独占。十六世紀に最盛期を迎える。宗教改革、三十年戦争といった混乱を経て帝国は衰退し、一八〇六年に消滅した。弱体に見える国家が八五〇年も存続したのはなぜか。叙任権闘争など、皇帝と教皇の関係はいかなる推移をたどったのか。捉えにくい「大国」の実像に迫る。

目次

序章 神聖ローマ帝国の輪郭
第1章 ローマ帝国の継承者―神権政治の時代(九六二~一一二二年)
第2章 金印勅書と七選帝侯―皇帝と教皇の対立の時代(一一二二~一三五六年)
第3章 両ハプスブルク家の黄金期―帝国国制の制度化の時代(一三五六~一五五五年)
第4章 宗教対立と三十年戦争―宗派の時代(一五五五~一六四八年)
第5章 ウェストファリア体制―皇帝権の復興の時代(一六四八~一七四〇年)
第6章 帝国の終焉―多極化の時代(一七四〇~一八〇六年)
終章 神聖ローマ帝国とは何だったのか

著者等紹介

山本文彦[ヤマモトフミヒコ]
1961年(昭和36年)、長野県に生まれる。東北大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科に進み、博士(文学)を取得。現在、北海道大学大学院文学研究院教授、同大学理事・副学長。専門分野はドイツ中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

71
特に18世紀以降はその存在すら見えにくい、非常に捉えどころのない帝国について、制度史を中核に据えて位置づけ直そうとする労作。通常の国家からイメージされる、民衆を統治する機構とは異なり、ある意味国家を束ねるものとしての帝国であったことが明らかにされる。なるほど現代のEUに通じる面があるわけだ。18世紀プロイセンの台頭とハプスブルク=オーストリアとの対立が帝国をぼんやりした存在に追い込んでいった様子もよく分かる。さらに金印勅書・ウェストファリア条約・永久帝国議会等の内容も詳しく書かれ、得るところの多い書だ。2024/05/17

よっち

35
弱体に見える神聖ローマ帝国が850年も存続したのはなぜか。教皇や選帝侯、周辺国との関係を絡めながら、捉えにくい大国の実像に迫る1冊。オットー一世の戴冠に始まり、1438年以降はハプスブルグ家がほぼ独占。16世紀に最盛期を迎えた後、宗教改革や三十年戦争などの混乱を経て衰退していった帝国の統治制度や選帝侯の推移や宗教事情といった国内の変遷、諸外国との関係により振り回されざるをえない背景や、台頭してきたプロイセンやナポレオンとの対立の中でその存在感を失っていく様子から神聖ローマ帝国を解説した興味深い1冊でした。2024/05/29

kk

25
図書館本。オットー一世の戴冠からナポレオン体制下での帝国解体に至る神聖ローマ帝国の歩みを、聖俗関係と国制論争に着目しながら一般読者向けに概説する試み。時代を画した重要イベントとして、叙任権闘争、金印勅書、アウクスブルクの和議、ウェストファリア条約、プロイセンの台頭、フランス革命の影響等にフォーカス。国民国家の発展を第一義視する従来の論調とは異なる立ち位置から帝国史を鳥瞰しようとするもの。読み易いか否かはともかく、何かと気付かされることが多い一冊。2024/05/26

ジュンジュン

13
「歴史を振り返る時に、気を付けなければならないのは、ついついその結果から遡って経過を見ることである」(145p)。中央集権化した国民国家から見ると、神聖ローマ帝国の評価は芳しくない。ヴォルテール曰く「神聖でも、ローマ的でも、そもそも帝国でもない」と。異議あり!著者は物申す。この”定説”はホント?国民国家の視点があるのなら、それを乗り越えようと挑戦しているEUから眺める事も可能なのではないか?そうして新たに姿を現したシン・聖ローマ帝国は…面白い!新書大賞をあげたい⁉2024/06/19

さとうしん

12
歴代皇帝の事跡とともに帝国の体制に着目した通史。「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」など各段階での国号変更の事由や選帝侯位の推移などについても詳しい。菊地良生も新書で同じタイトルの本を出しているが、帝国クライスや帝国議会など、帝国の政治制度についてはほとんどまり語っていなかったように思う。帯の背に「強くない国家が長く続いたのはなぜか」とあるが、長く続くには続くだけの理由があるというのが本書によって見えてくる。2024/04/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21875008
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。