出版社内容情報
ドイツを中心として領域を広げた神聖ローマ帝国。弱体と見られがちなこの国が長く存続したのはなぜか。捉えにくい大国の実像に迫る。
内容説明
オットー一世の皇帝戴冠(九六二年)を起源とする神聖ローマ帝国は、ドイツを中心に周辺へと領域を広げた。皇帝位は一四三八年以降、ハプスブルク家がほぼ独占。十六世紀に最盛期を迎える。宗教改革、三十年戦争といった混乱を経て帝国は衰退し、一八〇六年に消滅した。弱体に見える国家が八五〇年も存続したのはなぜか。叙任権闘争など、皇帝と教皇の関係はいかなる推移をたどったのか。捉えにくい「大国」の実像に迫る。
目次
序章 神聖ローマ帝国の輪郭
第1章 ローマ帝国の継承者―神権政治の時代(九六二~一一二二年)
第2章 金印勅書と七選帝侯―皇帝と教皇の対立の時代(一一二二~一三五六年)
第3章 両ハプスブルク家の黄金期―帝国国制の制度化の時代(一三五六~一五五五年)
第4章 宗教対立と三十年戦争―宗派の時代(一五五五~一六四八年)
第5章 ウェストファリア体制―皇帝権の復興の時代(一六四八~一七四〇年)
第6章 帝国の終焉―多極化の時代(一七四〇~一八〇六年)
終章 神聖ローマ帝国とは何だったのか
著者等紹介
山本文彦[ヤマモトフミヒコ]
1961年(昭和36年)、長野県に生まれる。東北大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科に進み、博士(文学)を取得。現在、北海道大学大学院文学研究院教授、同大学理事・副学長。専門分野はドイツ中世・近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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