出版社内容情報
「中国」は古来、大陸に君臨した北方「中原」と経済文化を担った南方「江南」が分立、対峙してきた。湿潤温暖な長江流域で稲作が広がり、楚・呉・越の争覇から、蜀の開発、六朝の繁華、唐・宋の発展、明の興亡、革命の有為転変へと、江南は多彩な中国史を形成する。北から蔑まれた辺境は、いかにして東ユーラシア全域に冠絶した経済文化圏を築いたのか。中国五千年の歴史を江南の視座から描きなおす。
内容説明
「中国」は古来、大陸に君臨した北方「中原」と経済文化を担った南方「江南」が分立、対峙してきた。湿潤温暖な長江流域で稲作が広がり、楚・呉・越の争覇から、蜀の開発、六朝の繁華、唐・宋の発展、明の興亡、革命の有為転変へと、江南は多彩な中国史を形成する。北から蔑まれた辺境は、いかにして東ユーラシア全域に冠絶した経済文化圏を築いたのか。中国五千年の歴史を江南の視座から描きなおす。
目次
第1章 天府―巴蜀から四川へ
第2章 島夷―呉越同舟から東南半壁へ
第3章 唐宋―新たな段階
第4章 枢軸―新しい関係
第5章 瘴癘―海域の展開
第6章 〓命―歴史を動かす内陸
むすび―今みなおすべきは
著者等紹介
岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科東洋史学博士後期課程満期退学。博士(文学)。宮崎大学助教授を経て、京都府立大学教授。専攻は東洋史・近代アジア史。著書『近代中国と海関』名古屋大学出版会、1999年(大平正芳記念賞受賞)、『属国と自主のあいだ』名古屋大学出版会、2004年(サントリー学芸賞受賞)、『中国の誕生』名古屋大学出版会、2017年(樫山純三賞、アジア太平洋賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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