出版社内容情報
デジタルが社会を変える時代。だが技術の進展は分断を生み、民主主義の後退と政治の機能不全は深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか? 本書では、大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、選挙ではなく行政府に、政党ではなく結社(ファンダム)に注目。分断を乗り超える、「実験」の民主主義像を提示する。民主主義論の大家が名編集者と力を合わせ、社会課題を探り出し、新しい政治構想を描く。
内容説明
デジタルが社会を一変させるなか、政治は分断を生み、機能不全が深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか?本書は、19世紀の大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、平等・結社・行政・市民のイメージを一新し、実験的な民主主義像を描き出す。新しい技術が人々の想像力を変えた歴史を捉え、民主主義論の第一人者がフランス革命・アメリカ建国後の政治史を解説。AI時代の社会像と人間像を探究する。
目次
第1章 「平等化」の趨勢
第2章 ポストマンと結社
第3章 行政府を民主化する
第4章 「市民」とは誰か
第5章 分断を超えるプラグマティズム
第6章 「手」の民主主義
第7章 感情と時間の政治へ
著者等紹介
宇野重規[ウノシゲキ]
1967年東京都生まれ。専門は、政治思想史、政治哲学。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。千葉大学法経学部助教授などを経て、東京大学社会科学研究所教授。著書『政治哲学へ』(東京大学出版会、渋沢・クローデル賞特別賞)、『トクヴィル』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、石橋湛山賞)など
若林恵[ワカバヤシケイ]
1971年生まれ。平凡社『月刊太陽』編集部、『WIRED』日本版編集長を経て、2000年に独立。雑誌、書籍、展覧会の図録などを多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2018年、黒鳥社設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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