中公新書<br> 実験の民主主義―トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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中公新書
実験の民主主義―トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027733
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C1231

出版社内容情報

デジタルが社会を変える時代。だが技術の進展は分断を生み、民主主義の後退と政治の機能不全は深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか? 本書では、大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、選挙ではなく行政府に、政党ではなく結社(ファンダム)に注目。分断を乗り超える、「実験」の民主主義像を提示する。民主主義論の大家が名編集者と力を合わせ、社会課題を探り出し、新しい政治構想を描く。

内容説明

デジタルが社会を一変させるなか、政治は分断を生み、機能不全が深刻だ。なぜ私たちは民主主義を実感できないのか?本書は、19世紀の大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに、平等・結社・行政・市民のイメージを一新し、実験的な民主主義像を描き出す。新しい技術が人々の想像力を変えた歴史を捉え、民主主義論の第一人者がフランス革命・アメリカ建国後の政治史を解説。AI時代の社会像と人間像を探究する。

目次

第1章 「平等化」の趨勢
第2章 ポストマンと結社
第3章 行政府を民主化する
第4章 「市民」とは誰か
第5章 分断を超えるプラグマティズム
第6章 「手」の民主主義
第7章 感情と時間の政治へ

著者等紹介

宇野重規[ウノシゲキ]
1967年東京都生まれ。専門は、政治思想史、政治哲学。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。千葉大学法経学部助教授などを経て、東京大学社会科学研究所教授。著書『政治哲学へ』(東京大学出版会、渋沢・クローデル賞特別賞)、『トクヴィル』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)、『民主主義とは何か』(講談社現代新書、石橋湛山賞)など

若林恵[ワカバヤシケイ]
1971年生まれ。平凡社『月刊太陽』編集部、『WIRED』日本版編集長を経て、2000年に独立。雑誌、書籍、展覧会の図録などを多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2018年、黒鳥社設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

52
「民主主義とは何か」でも触れられていたトクヴィルの思想、民主主義=選挙なのか?という問いを軸に、ジャーナリストである聞き手とともに対話を重ねた一冊。とても示唆に富んだ内容で、特に「これまでの民主主義は誰に権限を与えるかの議論ばかりで、市民が自らの権限をいかに行使するかは十分に議論されてこなかった」という、立法権ではなく行政権に着目した論議や、行政における「ファンダム」の可能性について論じられているところは自分にとってはとても新鮮で、なるほどこんな考え方もあるのかと目から鱗が落ちる思いがした。良書。2023/12/13

ころこ

40
ライターの若林という人物が聞き手になって、宇野の従来の壁を突破しようとしている。学者でもない政治化でも文化人でもないライターが聞き手で何が出来るかという不満が聴こえて来そうだ。それは他方の不満、民主主義を論じると、途端に優等生的な話になる。実践をしているのは自分たちとは違う一部の意識の高い変わった人たちだ。勝手にやってろ、という別の不満に応えているようにみえるのだ。本書は民主主義をメディア論の切り口から論じる。前半は黙読、『赤と黒』『ボヴァリー夫人』、郵便局員といったメディアによる想像力の変容が平等意識を2024/01/18

よっち

28
世界中で起きつつある想像力の変容をふまえ、民主主義論の第一人者に質問する形でフランス革命・アメリカ建国後の政治史を解読した一冊。19世紀の大転換期を生きたトクヴィルの思索と行動を手がかりに考察する平等化の良い面と悪い面た、集権と分権について、行政府の民主化、市民の結社化による自治、分断に対する向き合い方、イデオロギーの歴史。構築された人間関係のネットワークを活かして、理念や信念ではなく行動することでローカルから政治を変えてゆくあり方を提唱していて、そのためには行政府のあり方がポイントになってきそうですね。2023/11/27

うえぽん

28
政治学者と雑誌編集者の異色の組合せによるネオ民主主義論議。民主主義が分断を生み、機能不全を露呈する中、ファンダムで自発的に協力・創作する若者達の存在を参考に、意思から実験へ、リテラシーからコンピテンシー(できること)への転換が、トクヴィルが賛辞を与えた平等化する社会への転換と同様だという議論。一般意志とか、熟議とか、参加する資格を一律求めることが、一般の人々の参加意欲を削いでいる事は事実だろう。かと言って、ここで議論されている民衆のdoによる参加が、結果的に将来にわたって合理的な結論に結実する保証はない。2023/11/14

ta_chanko

20
民主主義や政治参加というと選挙=立法権のことばかり考えてしまうが、住民が主体的に行政権に対してはたらきかけることで、政治に関わり動かすことができるのではないか。トクヴィルが見たアメリカのタウンシップのように。民主主義の主体は、土地所有者➡ブルジョワ➡賃労働者➡消費者➡ファンダムへ。アニメやゲームのファンコミュニティのように、誰に頼まれるでもなく、主体的に好きなことに没頭し何かを作り上げる。結果的に、それが人々のためになる。政治参加とは、そのようなものではないか。理念よりも実践と試行錯誤=プラグマティズム。2024/02/05

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