中公新書<br> J・S・ミル―自由を探究した思想家

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中公新書
J・S・ミル―自由を探究した思想家

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027573
  • NDC分類 133.4
  • Cコード C1210

出版社内容情報

没後150年を迎える英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)。主著『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめ膨大な著作を残し、現代社会の立脚点となる規範理論を打ち立てた。本書は、その生涯と思想を克明に描く。ベンサムへの傾倒、東インド会社における経験、精神の危機、伴侶ハリエットとの出会い、ジャーナリスト・哲学者としての活躍、議員活動――少年期から円熟期、晩年まで、著作の内容と共に詳しく解説する。

内容説明

19世紀に活躍した英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806~73)。生涯を通じて道徳と政治のあり方を探究し、『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめとする膨大な著作で近代社会の立脚点となる理論を打ち立てた。その生涯―父ジェイムズとの確執、ベンサムへの傾倒、精神的危機、伴侶ハリエットとの出会いと別れ、晩年の議員活動―を丹念に追いながら、今なお鮮烈な思想の本質を描き出す。

目次

第1章 ミルの生誕から少年時代
第2章 「精神の危機」とその後の模索
第3章 思索の深まり
第4章 『自由論』
第5章 『代議制統治論』
第6章 『功利主義』
第7章 晩年のミル

著者等紹介

関口正司[セキグチマサシ]
1954(昭和29)年、東京生まれ。1983年、東京都立大学社会科学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。西南学院大学助教授、九州大学法学部教授を経て、九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

106
思想家ミルの生涯を通じて、なぜ19世紀英国で改良主義的な自由思想が一般的になったかを考えていく。貧富の大きな格差は大陸諸国と同程度だった英国だが、自由に議論する伝統が国民の政治的成熟を促し、代議制統治が実現する条件が歴史的に不文律として積み上げられてきた。一方で絶対主義下で議論すら封じられた大陸では、急激な変化を求める暴力革命が起きたと論じた。自他ともに道徳的な生き方を是とする国民性が形成された結果、英国は根本的な政治変革を経験しなかったプロセスが見えてくる。それが21世紀社会に適合するかは別の問題だが。2023/09/16

壱萬参仟縁

62
ワーズワースは、仏革命を当初支持しながらも、恐怖政治や独裁に終わったことに失望して保守的立場に転じた。ミルは詩人ワーズワースに傾倒。1831年、ロンドンで面識。ミルは湖水地方へ彼の家を訪問、散策や会話した(56頁)。このエピソードから、夏目漱石もロンドンではなくって、湖水地方で勉強したら神経衰弱じゃなかったろうに、って。。ミルによると、政治学は経済学とは異なり、政治や社会について考察対象を限定せず全般的に探究せざるをえない社会科学(85頁)とした。御意。ベンサムに欠けるのは、制度を国民教育の手段とすること2024/05/03

ロビン

16
「満足した豚より不満足な人間の方がいい。満足な愚者より不満足なソクラテスの方がいい」(『功利主義』)との名言で知られる19世紀英の哲学者ミルの評伝。人生を辿ると共に主著『自由論』『代議制統治論』『功利主義』の内容をコンパクトにまとめている。ミルに対して現代の眼から批評するということも余りなく、手堅く著述されている印象。『自由論』自体から受ける強いインパクトを考えてもやはり解説書を読んで分かった気になるのは危険と思う。ミルは宗教には距離を置いていたようだが強い使命感を持って仕事をしたことに興味をひかれた。2024/05/09

buuupuuu

16
功利主義にしても危害原理にしても、個人の有徳さに踏み込むことはない。しかし本書を読んで、ミルは生涯、ある種の有徳さについての考えを懐き続けたのだという印象を持った。ベンサム主義の利己的な人間像に対して、ミルは人の利他的なあり方の可能性を認める。卑しい感受性が陶冶され高貴なものになりうることも認める。人は自律的に発展していけるものだと、ミルは考えていたようだ。このような自律性、自発性は、危害原理で考えられている自由よりも強い自由だと言えるだろう。もちろん社会が自発性を命ずるならば、それはもう自発性ではない。2023/07/05

Bevel

12
高校生のころ『自由論』をイライラして閉じた記憶がある。統治する目線で統治される人への寛容を説くお前は誰だ、社会契約説習ったけど統治すること許してねえよ、真理の価値とか知らんがなみたいな。この本読むと、ミルは東インド会社の社員で、統治者と被統治者の一致を想定する等質的世界の住人だったとわかった。そして、ミルが描く社会の全体像が義務教育で聞いた内容とそっくりだと。自己の向上、競争の肯定、議会のガバナンス、教育の義務、さしあたりの差異の肯定、つながるはずのないものをつなげてたのはこいつだったのかと。2024/11/17

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