出版社内容情報
関東軍は、一九二八年の張作霖爆殺事件や一九三一年の満洲事変など、日本政府・陸軍の統制から外れて行動し、多くの謀略に関与したことで知られる。今や「独走」の代名詞として悪名高いが、なぜそのような組織になったのか。これまでの戦史・外交史研究に、中国側の史料も踏まえ、組織制度、軍人の個人的特性、満洲の現地住人について分析する。関東軍の誕生から崩壊までを、日本そして中国東北部の視点から迫る。
内容説明
関東軍は、一九一九年に中国・関東州と南満洲鉄道附属地の保護を目的に成立した。しかし、一九二八年の張作霖爆殺事件や三一年の満洲事変など、日本政府・陸軍中央の統制から外れて行動し、多くの謀略に関与した。「独走」の代名詞として悪名高い組織は、どのようにして生まれたのか。軍事・外交史研究の蓄積に、中国側の史料も踏まえ、組織制度、軍人たちの個人的特性、満洲の現地勢力との関係から解き明かす。
目次
序章 前史―一九〇四~一九年
第1章 関東軍の誕生―一九一九~二三年
第2章 張作霖爆殺事件―一九二三~二八年
第3章 満洲事変と満洲国―一九二八~三二年
第4章 在満機関統一と満洲国統治―一九三二~三五年
第5章 華北・内モンゴル工作の推進―一九三五~三八年
第6章 日ソ戦争と軍の崩壊―一九三九~四五年
終章 帝国日本と関東軍
著者等紹介
及川琢英[オイカワタクエイ]
1977年北海道生まれ。2009年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。2010年から2014年まで中国・東北師範大学、吉林大学で外教専家(外国人教員)として勤務。現在、北海道大学大学院文学研究院共同研究員、星槎道都大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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