中公新書<br> 森林に何が起きているのか―気候変動が招く崩壊の連鎖

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中公新書
森林に何が起きているのか―気候変動が招く崩壊の連鎖

  • 吉川 賢【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 229p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027320
  • NDC分類 650
  • Cコード C1261

出版社内容情報

2019年、オーストラリアで史上最大級の森林火災が発生。5ヵ月間で17万平方キロメートルもの国土が焼失した。近年、温暖化の影響による森林の「異変」が世界中で観測されている。大規模火災が相次ぐのはなぜか。森林破壊がもたらす経済的影響は。豊かな自然を守るため、何をすべきなのか――。本書は、森林生態系のメカニズムから、日本の里山の持続可能な保全策まで、森林科学の知見を第一人者が解説。実効的な気候変動対策を論じる。

内容説明

2019年、オーストラリアで史上最大級の森林火災が発生。5ヵ月間で17万km2もの国土が焼失した。近年、温暖化の影響による森林の「異変」が世界中で観測されている。大規模火災が相次ぐのはなぜか。森林破壊がもたらす経済的影響は。豊かな自然を守るため、何をすべきなのか―。本書は、森林生態系のメカニズムから、日本の里山の持続可能な保全策まで、森林科学の知見を第一人者が解説。実効的な気候変動対策を論じる。

目次

序章 多発する森林火災―失われ続ける森林
第1章 シベリアタイガの危機―温暖化の森林への影響
第2章 砂漠化と森林―森林の機能と人々の生活
第3章 脆弱な熱帯林―炭素隔離と森林利用
第4章 変貌する日本の森林―持続的な利用をめざして
第5章 これからの森林管理―林業が拓く森林の可能性

著者等紹介

吉川賢[ヨシカワケン]
1949年(昭和24年)奈良県生まれ。1978年、京都大学大学院博士課程修了。高知大学農学部講師、内蒙古農業大学客員教授、岡山大学農学部教授、同大学大学院環境科学研究科研究科長、同大学地域総合研究センター特任教授を歴任。岡山大学名誉教授。その間、日本沙漠学会会長。日本緑化工学会理事、国際緑化推進センター理事、日中韓3カ国黄砂問題共同研究運営委員会委員、黄砂問題検討会委員をはじめ、環境省・農水省などの委員を歴任。著書『砂漠化防止への挑戦』(中公新書、1998、日刊工業新聞技術・科学図書文化賞優秀賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

117
アメリカやオーストラリアの森林火災は広く報道されたが、それ以外の世界でも森林が危機的状況に瀕している実態を明らかにする。シベリアでは永久凍土の融解でタイガが草原と化し、伐採や焼き畑で大量の熱帯林が失われ、日本でも病害虫の蔓延でマツ林の消失が危惧されている。樹木も生き物であり、生きにくい環境になれば病み滅ぶとは認識されていないのだ。温暖化のみならず人の手による開発と反対の保全策放置により、現代ほど森林がストレスを受け続けている時代はない。回復策の第一歩として、日本の森林の統合的管理を真剣に検討すべきだろう。2023/04/09

きみたけ

65
著者は岡山大学名誉教授の吉川賢先生。森林生態系のメカニズムから日本の里山の持続可能な保全策まで、森林科学の知見を解説し実効的な気候変動対策を論じた一冊。近年、温暖化の影響による森林の「異変」が世界中で観測されており、相次ぐ大規模火災の謎と森林破壊がもたらす経済的影響について検証しています。何気に、シベリアの草原の中に作られたトイレでの蚊と闘いのコラムが面白かったです。現地調査、ご苦労様です😅2023/02/14

tamami

59
『「地球の原風景」が失われる前に』と帯にあり、頻発する大規模森林火災、温暖化や人為的要素によるシベリアタイガの縮小、地球規模での砂漠化の拡大等々、研究者としての立場から、世界各地の森林が急激な変貌を遂げていることが記される。世界の各地で「史上最大級」の森林火災が起こる仕組みや、永久凍土とタイガの関わり、その中で重要な役割を果たす二酸化炭素の循環について、気候との関わりや生態系の在り方など、専門的な観点から数字を挙げて示される。熱帯林やタイガ、サバンナなど、これまで漠然と持っていたそれらの「森林」に対する2023/02/05

さきん

28
森林火災から入る切り口は独特。著者自身世界中の森林の様々な状況に立ち合っており、説明には迫ってくるものを感じる。例えばタイガの崩壊状態であるアラスの説明。樹体の液体流動が専門なので、国内での森林資源活用への提言に特に特別なことは見いだせず。やはり、消費者側がより資源を利用するライフスタイルを模索するか、バイオマス発電を進めるか、海外基準の製材で輸出するか。2023/01/22

CTC

17
22年12月の中公新書新刊。著者は生態系保全や緑化の研究者で岡山大名誉教授。「森林は単に木がたくさん生えているだけのものではない」「(人の)コミュニティが、単なる個人の集まりではなくなるのと同じだ」。だから保全も難しいしその分味わいがある、という意外な指摘に引き込まれた。改めて日本の恵まれた環境を再認識しつつ…この持てる条件を活かせるようになるイノベーションに期待せざるを得ない。50年代以降の造林はとうに収穫期を迎えている。超大型木造建築が可能になったのは必然なのだろう。2023/02/23

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