中公新書<br> 田中耕太郎―闘う司法の確立者、世界法の探究者

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中公新書
田中耕太郎―闘う司法の確立者、世界法の探究者

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  • サイズ 新書判/ページ数 298p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027269
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き、教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所裁判官に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。

内容説明

戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所判事に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。

目次

第1章 鹿児島生まれの「コスモポリタン」
第2章 法学とカトリックへの目覚め
第3章 技術・自然法・世界法―三つの視角を絡ませて
第4章 嵐の中の東京帝大―一九三〇年代~敗戦
第5章 占領下の文相就任―教育権と憲法の「番人」
第6章 闘う最高裁判所長官の十年―判例と司法行政の確立
第7章 世界法へ―国際司法裁判所での九年

著者等紹介

牧原出[マキハライズル]
1967(昭和42)年愛知県生まれ。90年東京大学法学部卒、同年助手。93年東北大学法学部助教授、2006年同大学大学院法学研究科教授。11年博士(学術)。13年より東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は行政学・政治史。著書『内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件』(中公叢書、2003年、サントリー学芸賞受賞) ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

107
東京帝国大学教授・法学部長、文部大臣、参議院議員、最高裁判所長官、国際司法裁判所裁判官…一つだけでも凄い立身出世なのに、その全てに就任した田中耕太郎の評伝。田中氏と言えば、反共産主義で反動的なイデオローグと思っていたが、本書を読んで印象が変わる。内村鑑三と決別してカトリックに改宗した強い信仰心、反共産主義以上に反復古・反国粋を貫いた世界観、教育基本法の前文に込めた熱い思い、ベートーヴェンを論ずる高い芸術性など、人間・田中氏の姿が、戦中・戦後の時代の雰囲気とともに見事に描写された素晴らしい評伝だと思う。2023/03/01

skunk_c

64
この人物については名前を見た記憶しかなく(多分砂川事件の最高裁判決の件だと思う)、殆ど予備知識はないが、この評伝を読んで納得した。東大法学部長、貴族院議員・参議院議員、文部大臣、最高裁長官、国際司法裁判所判事という多岐にわたる経歴を網羅する人物は他に見当たらず、評伝にまとめるのも大変な作業と思った。カトリックを信仰する保守的教養人だが、実際はかなり柔軟に対応しているし、「組織の独立を護る」という一貫性もある(本書はその点に焦点を当てて成功したと思う)。昭和史を考える際に避けて通ることのできない評伝と思う。2023/12/18

てつ

28
かねてより気になっていた法の巨人、田中耕太郎の評伝。評伝であるから、あまり本人の感情には立ち入っていないが、丁寧に解きほぐしていく。ただ、宗教人としての側面は先入観を呼ぶし、人格形成的側面としてはともかく、仕事内容に影響したとすればあまり印象は良くない。もとより氏の業績や足跡に敬意を表するの間違いない。2022/11/23

かごむし

20
田中耕太郎の名前を聞いたこともなかった。様々な組織の草創期、東京帝国大学教授、法学部長、文部大臣、貴族院議員、参議院議員、最高裁判所長官、国際司法裁判所裁判官を歴任し、成果をあげてきた仕事人である。本書は、田中耕太郎という人のすごさを知るのはもちろんだが、この人を追いかけてまとめた著者の力量にもまたうならされる。実務で何をなしたかの評価は難しいものだと思っているが、田中の事績は広範囲にわたり、かつ、専門性も高い。労作である。一種の伝記作品である。明日からまた頑張ろうと思えるような気持ちのよい読書であった。2023/02/13

てつのすけ

19
最高裁判所の第二代長官ということしか知らなかった。裁判官というより教育者という印象を受けた。2024/04/06

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