出版社内容情報
戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き、教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所裁判官に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。
内容説明
戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所判事に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。
目次
第1章 鹿児島生まれの「コスモポリタン」
第2章 法学とカトリックへの目覚め
第3章 技術・自然法・世界法―三つの視角を絡ませて
第4章 嵐の中の東京帝大―一九三〇年代~敗戦
第5章 占領下の文相就任―教育権と憲法の「番人」
第6章 闘う最高裁判所長官の十年―判例と司法行政の確立
第7章 世界法へ―国際司法裁判所での九年
著者等紹介
牧原出[マキハライズル]
1967(昭和42)年愛知県生まれ。90年東京大学法学部卒、同年助手。93年東北大学法学部助教授、2006年同大学大学院法学研究科教授。11年博士(学術)。13年より東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は行政学・政治史。著書『内閣政治と「大蔵省支配」―政治主導の条件』(中公叢書、2003年、サントリー学芸賞受賞) ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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