出版社内容情報
二〇世紀を代表する作家・プルースト(一八七一~一九二二)。彼がその生涯をかけて執筆した『失われた時を求めて』は有名だが、長大さや難解さから挫折する人も多い。本書は絵画を手がかりにそのエッセンスを紹介していく。彼が小説を通して描いた恋愛、死、ユダヤ人、スノビズム、同性愛、時間、芸術論などの主題を絵画の鑑賞を通してわかりやすく案内する。プルースト研究の第一人者による最適の入門書。
内容説明
二〇世紀を代表する作家・プルースト(一八七一~一九二二)。その生涯をかけて執筆した『失われた時を求めて』は著名だが、長大さや難解さから挫折する人も多い。本書は絵画を手がかりにそのエッセンスを紹介。彼が作品で描いた恋愛、同性愛、死、ユダヤ人、スノビズム、時間、芸術論などの主題をわかりやすく案内する。この大作の個人全訳を成し遂げた、プルースト研究の第一人者による最良の入門書。図版六九点収載。
目次
第1章 人生と芸術―スワンと「私」の恋(スワンの恋;「私」の恋1―ジルベルト ほか)
第2章 死と永遠の生(忘却されるアルベルチーヌ;永遠の母親 ほか)
第3章 肖像と「時間」(シャルリュス男爵とエル・グレコ;ゲメマント公爵とレンブラント ほか)
第4章 情景の描写―暗示された画/隠された画(ホテルの中庭とブリューゲル;骨董屋の室内とレンブラント ほか)
第5章 芸術の創造―エルスチールの絵画(画風の模索―エルスチールの初期作品;プルースト文学の到達点―エルスチールの海洋画)
著者等紹介
吉川一義[ヨシカワカズヨシ]
1948年大阪市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。パリ=ソルボンヌ大学第3課程博士。東京都立大学人文学部教授、京都大学文学部教授などを歴任。京都大学名誉教授。著書:Proust et l’art pictural(Champion.バルベック=カブール・プルースト文学サークル文学賞。日本学士院賞・恩賜賞)ほか。訳書:プルースト『失われた時を求めて』(全14巻、岩波文庫。日仏翻訳文学賞特別賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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