中公新書<br> 京都の山と川―「山紫水明」が伝える千年の都

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中公新書
京都の山と川―「山紫水明」が伝える千年の都

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027115
  • NDC分類 291.62
  • Cコード C1221

出版社内容情報



鈴木 康久[スズキミチヒサ]
著・文・その他

肉戸 裕行[ニクトヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

人口150万を数える京都。街を歩けば、どこからでも山が見え、川では子どもが遊んでいる。これほど人々と山河が近い大都市は珍しい。1200年前の遷都時に桓武天皇が「山が襟のように囲んでそびえ、川が帯のようにめぐって流れる自然の要害」であると述べたように、京都の山河は常に人々と共にあった。本書は東山・北山・西山の三山、鴨川・桂川・宇治川・琵琶湖疏水、さらに市中の川を紹介、知られざる歴史を明かす。

目次

第1章 東山―歴史と景観に彩られた山紫水明の地
第2章 北山―都を支えた農山村と自然
第3章 西山―信仰と竹林の道
第4章 鴨川―暮らしに応じて役割を変えてきた水辺
第5章 桂川―平安を語る「別業の地」と「水運」
第6章 宇治川―秀吉が造った新たな河道
第7章 琵琶湖疏水―社会の求めに応じて進化する水路
第8章 洛中の川―千年の間に生まれる川、失われる川
終章 山と川の価値を考える

著者等紹介

鈴木康久[スズキミチヒサ]
1960年京都府生まれ。1985年愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了。京都府職員を経て、京都産業大学現代社会学部教授。博士(農学)

肉戸裕行[ニクトヒロユキ]
1965年京都府生まれ。1988年京都府立大学農学部林学科卒業。同年京都府に入庁。京都府森林保全課、京都府立植物園樹木係長、京都府立林業大学校教授などを経て、京都府立植物園副園長。樹木医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

118
筆者のお二人は京都府職員。共に農学部出身ならではのユニークな京都案内である。三方を囲む東山・北山・西山の植生が、松、杉・桂、竹と微妙に変化しているのは農学者らしい解説。鴨川・宇治川・桂川の改修に加えて、高瀬川や琵琶湖疎水などの人工的な運河の歴史もよくわかる。百万遍の地面と東寺の五重塔の最上階の標高が同じになるほど、扇状地の堆砂による高低差が激しいことは、私も学生時代、毎日この町で自転車を漕ぎながら肌で実感したものだ。御土居や巨椋池や伏見港など今は眼にできない資源にも思いを馳せて、一味違った京都を味わう。2022/10/10

岡部敬史/おかべたかし

94
文字通り京都の山と川について、詳しくかつわかりやすく書かれた秀作です。これぞ入門書。新書の良さという感じがしました。歴史的にも面白い記述が多く大正から昭和の初期にかけて鴨川一面に納涼床があった写真などにもびっくり。おすすめのいい本です2022/10/28

六点

83
意外な事に中公新書に良くある「読者の知性を高く見積もりすぎ」な本である。史料からの引用を読み下しナシで載せてたりする。 ゴロンと白文で漢詩を出されてもねえ。さて、京都ガイド本であるが先述の理由でおすすめいたしかねるが、土木、水文学から見た京都の地形とお察しいただける内容の本である。京都の町が水との関わりが大きく、その痕跡も多い事に驚かされた。洛中の消えた河川の多さに意外の感を覚えた。京都って面白い街だなあと思った。出かけるのは観光客がおおいのでうんざりしてしまうけどもね。2024/03/04

HANA

74
古都京都を訪れる人は数多いが、目的の大半は町中にある寺社仏閣だと思う。本書はそれらとは一線を画し、山、東山北山西山と鴨川桂川宇治川等の川の歴史とその特色を記した一冊。考えてみれば山なんかは京都市内から常に見えるため、そこにある事が当たり前と認識していたけど、それぞれの特色を知るとまた違った見方が出来るようになるな。特に北山杉は川端康成の「古都」で知る程度だったが、詳細な記録や写真を見ると違った美しさがあるし、鴨川から疎水までの変遷は水運が人々の暮らしに結びついた時代の京を感じさせてくれる。いい一冊でした。2022/09/05

skunk_c

62
今週後半から京都に行こうと思っているときに、実にタイムリーな1冊が出た。京都の三山と三河を中心に、地元を知り尽くした著者が、自然だけでなく、その歴史や経済的意味まで踏まえて書く。農学者でもある著者は、観光ガイドとは全く異なる切り口で、その自然と人々の営為を上手くつなぎ合わせながら、古都ならではの魅力を描き出している。高瀬川や疎水に関する詳述が嬉しい。地図や図版も豊富で、昔の絵はがきが興味深かった。なので惜しむらくは口絵カラーにして、図版をそちらに入れていただけたらとも。本書は今度の旅行の大切な友となる。2022/10/03

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