中公新書<br> 縄文人と弥生人―「日本人の起源」論争

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中公新書
縄文人と弥生人―「日本人の起源」論争

  • 坂野 徹【著】
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  • 中央公論新社(2022/07発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 301p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027092
  • NDC分類 469.91
  • Cコード C1221

出版社内容情報

日本人は、在来の縄文人と渡来系弥生人の混血によって生まれた。「日本人の起源」の定説である。しかし、この縄文/弥生人モデルが二〇世紀後半に定着するまで、人種交替説、固有日本人説、混血説、変形説など、様々な説が唱えられてきた。研究の進展とともに、見え隠れするのは同時代の社会からの影響だ。近年はゲノム解析により、縄文/弥生人の図式もゆらぐ。起源を訪ねた研究者たちの足跡を辿り、日本人の自画像を描きだす。

内容説明

日本人は、在来の縄文人と渡来系弥生人の混血によって生まれた。「日本人の起源」の定説である。しかし、この縄文/弥生人モデルが二〇世紀後半に定着するまで、人種交替説、固有日本人説、混血説、変形説など、様々な説が唱えられてきた。研究の進展とともに、見え隠れするのは同時代の社会からの影響だ。近年はゲノム解析により、縄文/弥生人の図式もゆらぐ。起源を訪ねた研究者たちの足跡を辿り、日本人の自画像を描きだす。

目次

第1章 日本人類学・考古学の誕生と人種交替モデル
第2章 日本人とは誰か
第3章 人種交替モデルを越えて
第4章 土器編年と日本人起源論
第5章 日本に旧石器時代は存在したか
第6章 アジア太平洋戦争と縄文・弥生研究
第7章 敗戦と考古学の時代
第8章 人種連続モデルと縄文/弥生人モデル
終章 縄文/弥生人モデルと縄文の時代

著者等紹介

坂野徹[サカノトオル]
1961年東京都生まれ。九州大学理学部生物学科卒業。東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論専攻)博士課程単位取得退学。博士(学術)。日本大学経済学部教授。専門は科学史、人類学史、生物学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やいっち

80
縄文人と弥生人をめぐる「日本人の起源」論争がこれほど錯綜してきたとは驚きだ。そもそもこの縄文/弥生人モデルすら近年のもの。「縄文/弥生人モデルが二〇世紀後半に定着するまで、(中略)様々な説が唱えられてきた。(中略)近年はゲノム解析により、縄文/弥生人の図式もゆら」いでいるというから門外漢なれども目が離せない。2023/01/22

tamami

57
一冊の本との出会いには様々な要件が絡んでくる。偶々ごく最近諏訪信仰に関する講演会に参加し、諏訪信仰の伝承というようなことに疑問を持ってしまった。それは、本書との関わりで言えば、我々は縄文人のDNAを受け継いでいることは確かであるけれども、それは我々は今故郷で発掘される縄文遺跡の住人の直接の子孫では必ずしもない、ということ。これは言葉も同様で、縄文の昔から話されていた言葉が、可能性はゼロではないけれども、現代にまで伝えられることはごく希ではないかということでもある。いきなり話が横に逸れてしまったけれど、今迄2022/08/03

翔亀

35
【始原へ59】先史の本は数少ない物的証拠に基づき語るので、無味乾燥になるか、想像力ばかりを飛翔させるかの両極端に振れる場合が多い。とはいえ、前者は発掘の楽しさ、後者は現代が失ったものの発見、とそれぞれエキサイティングなので、よく手を出してしまう。先月に久しぶりに縄文遺跡を訪れた(一戸の御所野遺跡)ので思い出して一気読みした。■本書は日本の考古学/人類学の思想史といってよいだろう。明治以降現代までの主要研究者の言説を政治背景と関連付けて流れを追っている。そこには発掘も想像力の飛翔もなく、↓2023/01/14

mahiro

30
予想していたのと違った、私は遺跡や出土品から縄文と弥生を語る物と思っていたが、モース以来の日本人起源説や様々な研究者の学説の系譜、コロポックル論争などは前にそんな説も読んだなあ…という感じ。ただ明石原人のあたり、天皇絶対主義による皇国史観によって戦前の研究者が権力に迎合せざるを得なくなるあたり考えさせられた。2022/10/11

かごむし

22
サブタイトルの通り、最新の日本人起源論がテーマではない。科学史家である著者が、過去の考古学者や人類学者が土器と骨の発掘から古代日本の形をどうとらえてきたかの変遷を綴る科学思想史である。語り起こしは1877年のモースの大森貝塚発掘であり、そこからの150年に近い研究手法の変化や、第一人者と言われる学者の特性、時代背景などが複雑に絡む歴史を概観するのは、興味深く有益だった。特に、皇国史観に覆われた戦前・戦中の活動など、とてもリアルで、あの時代は異常ではあったけれど、人々の活動は連綿と続いていたことを実感した。2022/09/18

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