出版社内容情報
日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。
内容説明
日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。
目次
序章 戦争と宣伝
第1章 日清戦争期―版画報道の流行(一八九〇年代)
第2章 日露戦争期―「戦勝神話」の流布(一九〇〇年代)
第3章 第一次世界大戦期―日独戦争をめぐる報道選択(一九一〇年代)
第4章 中国、米国の反日運動―報道と政治の関係(一九二〇年代)
第5章 台湾霧社事件と満洲事変―新聞社と軍の接近(一九三〇年代前期)
第6章 日中戦争期―国家プロパガンダの絶頂期(一九三〇年代後期)
第7章 アジア太平洋戦争期―ビジュアル報道の衰退(一九四〇年代前期)
終章 敗戦直後―占領統治のためのプロパガンダ(一九四〇年代後期)
著者等紹介
貴志俊彦[キシトシヒコ]
1959年兵庫県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得満期退学。島根県立大学教授、神奈川大学教授、京都大学地域研究統合情報センター教授などを経て、京都大学東南アジア地域研究研究所教授、東京大学大学院情報学環客員教授、日本学術会議連携会員、日本学術振興会学術システム研究センター主任研究員などを兼業。専門は東アジア近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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