出版社内容情報
司法と行政の頂点を極めた唯一の政治家・平沼騏一郎。東大を首席で卒業後、能吏の聞こえ高く、大逆事件を処理し、検事総長、大審院長を歴任。政界進出を目論み右翼団体・国本社を組織する。軍人らの期待を集め、日中戦争下、首相に就任。日米開戦後は重臣、枢密院議長として和平派へ。機会主義と映る行動から右翼に銃撃され、自宅放火にも遭った。本書は、天皇崇拝の国家主義者、陰謀家、A級戦犯として断罪され続けた平沼の実像を描く。
内容説明
司法と行政の頂点を極めた唯一の政治家・平沼騏一郎。東大を首席で卒業後、能吏の聞こえ高く、大逆事件を処理し、検事総長、大審院長を歴任。政界進出を目論み右翼団体・国本社を組織する。軍人らの期待を集め、日中戦争下、首相に就任。日米開戦後は重臣、枢密院議長として和平派へ。機会主義と映る行動から右翼に銃撃され、自宅放火にも遭った。天皇崇拝の国家主義者、陰謀家、A級戦犯として断罪され続けた平沼の実像を描く。
目次
第1章 苦学、東大首席卒業―国漢学と先端の法学の修養
第2章 司法省へ―転機となった司法官増俸要求事件
第3章 官僚としての手腕―欧州体験と司法制度改革
第4章 日糖事件・大逆事件の指揮―平沼閥の形成へ
第5章 検事総長時代―シーメンス事件と「中立」イメージ
第6章 政治権力を求めて―国本社の改組、政治勢力への接近
第7章 枢密院・国本社での躍動―陰謀家イメージの拡大
第8章 政権獲得をめざす―一九三〇年代初頭の平沼内閣運動
第9章 平沼内閣発足―枢密院議長から政権トップへ
第10章 太平洋戦争下の和平派、東京裁判での有罪
著者等紹介
萩原淳[ハギハラアツシ]
1987(昭和62年)年滋賀県生まれ。2015年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。京都大学大学院法学研究科特定助教、日本学術振興会特別研究員(PD)などを経て、18年より琉球大学人文社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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