中公新書<br> 日本の先史時代―旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす

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中公新書
日本の先史時代―旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす

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  • サイズ 新書判/ページ数 299p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026545
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C1221

出版社内容情報

歴史の教科書で最初に出てくる、旧石器・縄文・弥生・古墳時代。いわゆる「先史時代」である。明治から戦後にかけ定着していったこれらの時代区分だが、考古学の発展や新資料の発掘にともない、今も定説を覆す新発表が相次ぐ。本書では、その最前線を紹介。土器の誕生、人々の定住、土偶と祭祀、水田稲作の開始、「まち」の出現、古墳の成立――。時代が移り変わるプロセスを重視する「移行期」研究の視点から、「日本創世」の時代の実像を描き出す。

内容説明

日本史の教科書で最初に出てくる、旧石器・縄文・弥生・古墳時代。三万六〇〇〇年に及ぶ先史の時代区分は、明治から戦後にかけて定着していった。しかし近年、考古学の発展や新資料の発掘に伴い、それぞれの時代の捉え方は大きく塗りかえられている。本書では、各時代の「移行期」に焦点を当て、先史の実像を描き出す。人びとの定住、農耕の開始、祭祀、「都市」の出現、前方後円墳の成立―。研究の最前線を一望する決定版。

目次

序章 先史の時代区分―考古学ではこう考える(時代とは何か―Age/Era/Period;時代のはじまり―出現か、定着か ほか)
第1章 土器の定着、人びとの定住―旧石器時代から縄文時代へ(旧石器時代と気候変動―最終氷期から後氷期へ;土器の定着―指標1 縄文土器 ほか)
第2章 農耕社会の成立―縄文時代から弥生時代へ(弥生時代とは何か―画期をめぐる研究史;弥生式土器から水田稲作へ―弥生時代の指標の変化 ほか)
第3章 変化する社会と祭祀―弥生時代から古墳時代へ(流動化する人びと―気候変動の影響;「都市」の出現―纏向遺跡、比恵・那珂遺跡 ほか)
終章 先史時代を生きた人びとの文化―列島各地の暮らし(中の文化―アニミズムと穀霊;北の文化―「続縄文」の暮らし ほか)

著者等紹介

藤尾慎一郎[フジオシンイチロウ]
1959年、福岡市生まれ。広島大学文学部史学科卒業。九州大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、国立歴史民俗博物館教授。専門は先史考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

74
炭素14による年代測定によって、弥生時代の始まりが数百年さかのぼった衝撃は記憶に新しいが、何をもって時代の境界とみなすのか、結局は定義に左右される。土器か稲作かと、簡単に二分できるような実態ですらなかった。稲作の伝搬だけで700年。さらには、歴史時代がそのまますっぽり収まって、まだ数倍の余裕があるほど長い旧石器・縄文時代。その長さを近い時代と比べて初めて実感できたように思う。文献のない時代でも、ここまで詳細に年表が書けるほど解明が進んでいるのであれば、「先史時代の歴史」(形容矛盾っぽい表現)と言えそうだ。2022/01/30

やいっち

72
古代史の本を読むのは吾輩の読書の一環。当然ながら先史時代の本も。というより、有史以前の時間の厚みが恐らくは有史の形へも土壌になって影響していると思えるからだ。  研究者らの地道な発掘や研究の積み重ね。その積み重なりが本書の題名のように、『日本の先史時代 旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす』ことに繋がるのだ。2022/07/03

tamami

58
本書の旧石器~縄文~弥生~古墳と、各時代の移行期の説明は、最新の研究動向を踏まえ遺跡名や研究者+学説が大きな部分を占めるも、遺物や遺跡をして文字以上に語らせるためには必要不可欠のものか。土器形式と稲作の有無ですっぱりと時代を分けていた昔からすれば「すっきりしない結論だが、これが文献のない先史時代研究の宿命」(245ページ)と記され、そこに研究の本当の面白さがあるのではと思われる。各研究者の個性もほの窺えて面白い。いわゆる概説を望む向きには、終章「先史時代を生きた人々の文化」が分かりやすくまとまっている。2021/08/31

ひろし

50
都市の始まりとは、日本ではどういうものだったんだろうと前々から思っていたので、考古学分野でそこを取り上げているので読んでみた。 全体として文字のない先史時代を対象に、特に移行期の解釈について話が展開するので、素養のない私には難しかったが、断片的に縄文時代、弥生時代、古墳時代の特徴を知ることができた。都市と考えられるものが2000年以上前に存在していたことにもびっくりした。最後に各時代の衣服や装束が載っていてこれも興味深い。2021/11/09

Aminadab

26
去年の新刊を消化。先史日本を時代の変わり目に重点をおいて叙述。著者の専門分野である弥生時代の始まりがいちばん面白い。旧定説では前4世紀。しかし博多近郊板付遺跡の水田耕作は前10世紀に遡り、鉄製農具こそないが水利施設が完備、次世紀には環濠集落も出現したという。今でも「後発性の利益」といって技術移転は完成形でなされるのが普通だからそれはいいが、東アジア史全体の中でどう接続させたらいいのか、そのへんの定説はまだできていない模様。古墳時代も新鮮。鏡や剣だけでなく調理用の薄手の甕なんかも広域流通したというから驚く。2022/02/01

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