中公新書<br> 藤原仲麻呂―古代王権を動かした異能の政治家

個数:
電子版価格
¥946
  • 電書あり

中公新書
藤原仲麻呂―古代王権を動かした異能の政治家

  • ウェブストアに5冊在庫がございます。(2024年04月26日 17時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026484
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

古代王権が安定した奈良時代に現れた異能の権力者・藤原仲麻呂。叔母・光明皇后の寵愛の下、橘奈良麻呂の変などで兄や他氏を粛清し実権を掌握。中国への憧憬から官職名をすべて唐風に改め、藤原嫡系に「恵美」姓を賜り准皇族化を推進、自ら恵美押勝と名乗った。養老律令の施行、新羅への外征計画を進める中、怪僧道鏡を慕う孝謙上皇と対立。武装蜂起を試みるが敗死する。息子らを「親王」と呼ばせ、王権簒奪をも目論んだ恵美押勝の生涯。

内容説明

古代王権が安定した奈良時代に現れた異能の権力者・藤原仲麻呂。叔母・光明皇后の寵愛の下、橘奈良麻呂の変などで兄や他氏を粛清し実権を掌握。中国への憧憬から官職名をすべて唐風に改め、藤原氏嫡系に「恵美」姓を賜り准皇族化を推進、自ら恵美押勝と名乗った。養老律令の施行、新羅への外征計画を進める中、怪僧道鏡を慕う孝謙上皇と対立。武装蜂起を試みるが敗死する。皇子らを「親王」と呼ばせ、皇位簒奪をも目論んだ生涯。

目次

序章 藤原氏嫡系の「次男」
第1章 藤原四兄弟の死―天然痘流行と政治危機
第2章 叔母光明皇太后の寵愛―聖武から孝謙天皇へ
第3章 恵美家政権の確立へ―淳仁天皇擁立まで
第4章 仲麻呂の政策―七年間の大変革
第5章 藤原仲麻呂の乱―天平宝字八(七六四)年
終章 藤原仲麻呂は歴史に何を残したか

著者等紹介

仁藤敦史[ニトウアツシ]
1960(昭和35)年静岡県生まれ。89年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。98年博士(文学)。早稲田大学第一文学部助手、国立歴史民俗博物館歴史研究部助手・准教授などを経て、2008年より教授。専攻・日本古代史。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

102
宮廷クーデターに敗北した逆賊とされてきた藤原仲麻呂について、従来のイメージを一新する人物像を提示する。権力闘争で他氏のみならず実兄すら排除し、有力者に取り入って後ろ盾としつつ人事と実務能力で実権を握り、内外の変化に適応した改革を実行する。野心的だが強力なリーダーシップを揮う有能な政治家であり、現代でも畏怖され頼りにされるだろう。しかし自信家で権力欲が強く先が読める者ほど、往々にして足元が見えず自分と周辺ばかり優遇し他人の恨みを買う。その通弊を免れず惨死した仲麻呂の姿は、政治と人間のあり方の教科書のようだ。2021/09/04

trazom

95
古代史に対して浅学の私には、藤原仲麻呂というと、藤原恵美家で人事を壟断し、唐風化政策を押し付け、新羅征討計画などの対外強硬主義を採った官僚として、藤原氏陰謀史観を代表する逆臣・謀反人という印象しかなかったが、本書は、その認識を一変させる。藤原家の四代目としての位置づけを明確にし、仲麻呂の政策を是々非々で丁寧に評価する著者の歴史学者としての姿勢は、とても誠実である。「「薬子の乱」が、近年「平城天皇の乱」と評価されるように、「藤原仲麻呂の乱」は「孝謙上皇の乱」と評価するのが妥当」という著者の意見に納得する。2021/09/01

Shoji

40
藤原仲麻呂の出自から死没までの史実を客観的に叙述した本かと思います。概ね、藤原仲麻呂の為政の内容と仲麻呂を取り巻く政権の解説に紙幅を費やしています。藤原仲麻呂について興味を持つ方、あるいは奈良時代について少しばかり勉強された方向けの内容かと思いました。2022/02/17

みこ

38
藤原仲麻呂の評伝。歴史の授業では彼は絶大な権力者として登場するが、嫡流の次男という何とも微妙な出自だった。兄や橘諸兄との政争、墾田永年私財法による財政の安定化など権力者に昇り詰めるまで、為政者としての実績など知られざる一面が垣間見えた。仲麻呂の乱にしても絶対権力者である天皇を巡っての孝謙上皇との権力争いという新たな見解を示す。意外だったのが本書における道鏡の存在が空気。私がそれを意外と感じるということはそれだけ歴史教育の現場でも男女のスキャンダルに焦点を当てているという嘆かわしい実情があるからなのか。2021/08/16

kk

29
8世紀中葉の政界で一世を風靡した傑物、藤原仲麻呂。その仲麻呂が、才覚を著し、権力闘争を勝ち抜き、権勢を極め、そして破滅に至るまでの足取りを簡潔に、しかし丁寧に紹介。草壁系と舎人系の微妙な関係、唐・新羅との緊張関係が本朝内政に投影した影など、興味深い指摘も数多。通時的な記述と政策面の紹介を、いわばマトリクス的に整理しようとする試みもナイス。結果的に重複的な記述が散見されたのが気にはなったが、この時代のことにあまり詳しくないkkにとっては、諸々勉強になる一冊でした。2022/01/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18048834
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。