出版社内容情報
アジア・太平洋戦争の悲惨な体験から、多くの支持を得た戦後民主主義。日本国憲法に基づく民主主義・平和主義の徹底を求める思想である。だが冷戦下、戦争放棄の主張は理想主義と、経済大国化後は「一国平和主義」と批判され、近年は改憲論の前に守勢にある。本書は戦後民主主義を巡る人々の営為を描く。制度改革、社会運動から政治家、知識人、映画などに着目し、日本社会にいかなる影響を残したのかその軌跡を追う。
内容説明
アジア・太平洋戦争の悲惨な経験から、多くの支持を得た戦後民主主義。日本国憲法に基づく民主主義・平和主義の徹底を求める思想である。だが冷戦下、戦争放棄の主張は理想主義と、経済大国化後は「一国平和主義」と批判され、近年は改憲論の前に守勢にある。本書は戦後の制度改革、社会運動から政治家、知識人、映画などに着目し、戦後民主主義の実態を描く。日本社会にいかなる影響を残したのか。その軌跡を追う。
目次
第1章 敗戦・占領下の創造―戦前への反発と戦争体験
第2章 浸透する「平和と民主主義」―一九五二~六〇年
第3章 守るべきか、壊すべきか―一九六〇~七三年
第4章 基盤崩壊の予兆―一九七三~九二年
第5章 限界から忘却へ―一九九二~二〇二〇年
終章 戦後民主主義は潰えたか
著者等紹介
山本昭宏[ヤマモトアキヒロ]
1984年奈良県生まれ。2007年京都大学文学部卒。2012年京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻二十世紀学専修博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員などを経て、神戸市外国語大学外国語学部准教授。日本近現代史、メディア文化史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価