出版社内容情報
1936年のベルリン五輪マラソンで金メダルを獲得した孫基禎(ソンギジヨン)。日本は国威発揚に利用、朝鮮では民族の優秀性を示す英雄と扱い「日章旗抹消事件」が起きた。戦後韓国では陸連トップやソウル五輪開会式で聖火ランナーを務め、英雄視は続く。他方で、戦時中に学徒志願兵の募集など対日協力に従事した翳が近年明らかになってきた。本書は、スポーツ選手が国と民族を背負わされた20世紀、「英雄」とされた孫の生涯を描く。
内容説明
1936年のベルリン五輪マラソンで金メダルを獲得した孫基禎。日本は国威発揚に利用、朝鮮では民族の優秀性を示す英雄と扱い「日章旗抹消事件」が起きた。戦後韓国では陸軍トップやソウル五輪開会式で聖火ランナーを務め、英雄視は続く。他方で、戦時中に学徒志願兵の募集など対日協力に従事した翳が近年明らかになってきた。本書は、スポーツ選手が国と民族を背負わされた20世紀、「英雄」とされた孫の生涯を描く。
目次
序章 帝国日本・朝鮮民族の「英雄」
第1章 マラソンでの躍進―1912~32年
第2章 ベルリン五輪の栄光―1932~36年
第3章 日章旗抹消事件の衝撃―1936年8月
第4章 帝国日本による翻弄―1936~45年
第5章 解放後の世界で―過去の栄光と呪縛
終章 民族を背負った「英雄」とは
著者等紹介
金誠[キンマコト]
キム・ソン。1974年兵庫県生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。2007年より札幌大学専任講師、准教授を経て、17年より札幌大学地域共創学群教授。専攻はスポーツ史・朝鮮近代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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