出版社内容情報
鎌倉時代末期に兼好法師によって書かれた日本文学史上屈指の古典『徒然草』。現在は「無常観の文学」との理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には、もっと多様な読み方がされていた。江戸幕府に仕えた儒学者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は兼好法師を色男として浄瑠璃の題材にした。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通じて、その奥深さに迫る。
内容説明
鎌倉時代末期、兼好法師が著した日本文学屈指の古典『徒然草』。自然の移ろいに美を見いだし、死や老いが主題の随想を含むため「無常観の文学」という理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には多様な読み方がなされた。江戸幕府に仕えた儒者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は浄瑠璃で兼好を色男として描いた。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通して奥深さと魅力に迫る。
目次
序章 徒然草の誕生
第1章 「つれづれ」とは何か
第2章 教科書に載らない章段
第3章 兼好の巧みな話芸
第4章 黙読だけではない楽しみ方
第5章 古典としてのポテンシャル
終章 再び「つれづれ」とは何か
著者等紹介
川平敏文[カワヒラトシフミ]
1969年福岡県生まれ。九州大学大学院博士後期課程修了。九州大学准教授。博士(文学)。熊本県立大学文学部助教授、准教授を経て、2010年より現職。専攻は日本近世文学・思想史。著書『徒然草の十七世紀』(岩波書店、2015年/やまなし文学賞、角川源義賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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