中公新書<br> アジア経済とは何か―躍進のダイナミズムと日本の活路

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中公新書
アジア経済とは何か―躍進のダイナミズムと日本の活路

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025715
  • NDC分類 332.2
  • Cコード C1233

出版社内容情報

戦後の高度成長を経て、日本はアジア(東アジアとASEAN)をリードしたが、20世紀の終わりから長期停滞に陥る。一方、中国を筆頭にアジア諸国・地域は躍進し、21世紀は「アジアの世紀」とされる。「フルセットから国際分業へ」「モジュラー化」といった経済の地殻変動により、日本はなぜ存在感を低下させ、他のアジアは躍進したのか。グローバル・バリューチェーンなど鍵となる概念を丁寧に解説し、日本の活路を示す。

内容説明

戦後アジアをリードした日本経済。しかし20世紀の終わりから長期停滞に陥っている。一方、中国を筆頭にASEANなどのアジア諸国・地域は躍進し、21世紀は「アジアの世紀」とされる。日本の家電メーカーなどの凋落と、中国はじめアジア企業の急成長に象徴される激変の本質は何か。「グローバル・バリューチェーン」「インテグラル/モジュラー型」といった鍵となる概念をわかりやすく解説し、日本の活路を示す。

目次

第1章 「日本一極」の20世紀
第2章 アジアの21世紀はいかに形成されたか
第3章 グローバル・バリューチェーンの時代
第4章 なぜ日本は後退し、アジア諸国は躍進したか
第5章 もう一つのアジア経済
終章 アジアの時代を生き抜くために

著者等紹介

後藤健太[ゴトウケンタ]
1969年、福岡県生まれ。1993年、慶應義塾大学商学部卒業。伊藤忠商事、国連開発計画、国際労働機関勤務を経て、2008年、関西大学経済学部に着任。14年より関西大学経済学部教授。16年より一般財団法人アジア太平洋研究所(APIR)主席研究員を兼任。ハーバード大学修士(公共政策)、京都大学博士(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
インテグラル型からモジュラー型への移行が、製品の製造工程に決定的な革命をもたらし、日本の独り勝ちを凋落させた過程がよくわかった。日本経済の今後を考える上でアジアでのプレゼンスという概念は外せない。数字の上での成長戦略だけでなく、日本でしかできないものは何かという唯一性のようなものを追求したほうが個人的には良いと思うし、その方向にシフトしている企業も多くなってきている。もう三十年以上前のようなわけにはいかないが、培われてきた基盤はできている。それをどう活かすか。2019/12/26

Kazehikanai

12
もはやアジアは、日本とその他ではない。中国の圧倒的な存在感、ASEANの成長、そして停滞する日本。その現代史を、商社などでのリアルな実体験を交えながら解説していて、非常にわかりやすい。記述は当然コロナ前まで。コロナ後の世界がどうなるかは未だ定かでないが、この延長線上にあることは間違いない。2020/05/03

kanaoka 56

7
日本が今後取るべき基本的な戦略が見えてくる。グローバル・バリュー・チェーンのなかで、新たなポジションを確保し、変革に対応していかなければならない。発展する多様なアジアのクラスターの中に存在することのメリットを活かして、相互依存の関係性を確立していく必要がある。2020/03/15

預かりマウス

5
簡潔で論旨明快、文体に癖がないうえに刺激的な内容に満ちており、新書の見本のような書である。製造業のモデルを中心に、アジアにおけるグローバル・バリューチェーンの構造を非常にわかりやすく説いている。アジア諸国の近年の経済発展の中で何故日本が凋落していったのかも、著者はだいぶ控えめに書いているものの、手に取るようにわかったような気がした。かつての日本の製造業の栄光はフルセット・インテグラル型の生産体制にあったが、やがてモジュラー型、グローバル・バリューチェーンになり、日本はそれにうまく対応できなかったのだ。2023/10/07

Yuki2018

5
アジア諸国の経済成長に伴い、日本の相対的な地位は低下している。日本がアジアの雁行型成長の先頭を飛び、諸国の物的・人的資本の蓄積を助けてきたが、既にそうした構造ではなくなった。それは不可逆な歴史の流れであり、止めることはできない。相対的な地位低下や、アジア企業による日本企業の買収を、あたかも日本の没落のように大騒ぎする向きもあるが、これは日本を「選ばれない国」にする非常に有害な態度だ。本書が終章で提案するように、多様性を受け入れ、アジアの成長を取り込むことこそ必要。2020/08/22

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