出版社内容情報
1960年代半ばから7年を超える長期政権を誇った佐藤栄作。岸信介の実弟で、吉田茂に寵愛された佐藤は、寡黙な官僚政治家との批判が強く、ノーベル平和賞受賞には違和感の声さえ上がった。だが憲法改正を回避し、日米安保体制の安定を確立させる中、沖縄返還、日韓基本条約締結、急激な経済成長に対する社会開発政策など事績は多い。本書は、佐藤の軌跡を追いつつ、核兵器を保有せず大国の地位を獲得した戦後日本を描く。
内容説明
1960年代半ばから7年を超える長期政権を誇った佐藤栄作。岸信介の実弟で、吉田茂に寵愛された佐藤は、寡黙な官僚政治家との批判が強く、ノーベル平和賞受賞には違和感の声も上がった。だが憲法改正を回避し、日米安保体制の安定を確立させる中、沖縄返還、日韓基本条約締結、急激な経済成長に対する社会開発政策など事績は多い。本書は、佐藤の軌跡を追いつつ、核兵器を保有せず大国の地位を獲得した戦後日本を描く。
目次
第1章 政界を志すまで―三つの時代の官僚として
第2章 吉田茂の薫陶―憲政の再建と二つの日米安保条約
第3章 政権獲得への道程―政党政治家としての成長
第4章 佐藤政権の発足―戦後二〇年目の日本政治
第5章 沖縄返還の模索―つきまとう七〇年安保の影
第6章 一九七〇年を越えて―戦後の次の日本像
第7章 総理退任後―晩年と残された人々
著者等紹介
村井良太[ムライリョウタ]
1972(昭和47)年香川県生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員を経て、2003年に駒澤大学法学部講師、同准教授などを経て、13年より駒澤大学法学部政治学科教授。専攻・日本政治外交史。著書『政党内閣制の成立1918~27年』(有斐閣、2005年。第27回サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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