出版社内容情報
大化改新の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、母が心痛の余り亡くなるという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟である大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、それまで兄弟継承相続であった天皇位を父子継承に転換させる。古代国家のかたちをつくった女帝の素顔とは。
内容説明
後の天智天皇の子として大化改革の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、心痛の余り母が没するという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子(後の天武天皇)と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟・大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、兄弟継承だった皇位を父子継承に転換させた。古代国家を形作った女帝の実像とは。
目次
第1章 誕生(645年)―人生を方向づけた「大化改新」
第2章 幼少期(649年~)―衝撃を受けた「蘇我倉山田石川麻呂の自害」
第3章 結婚(657年~)―はじめて体験した国難「白村江の戦」
第4章 夫婦の絆(671年~)―虎に翼をつけた「壬申の乱」
第5章 立后(673年~)―仕組まれた?「大津皇子の謀反」
第6章 称制から即位へ(686年~)―期待に満ちた「藤原京遷都」
第7章 譲位(697年~)―『万葉集』に託されたメッセージ
第8章 死没(702年)―血脈の安泰を願った「大内陵」
著者等紹介
瀧浪貞子[タキナミサダコ]
1947年、大阪府生まれ。1973年、京都女子大学大学院文学研究科修士課程修了。京都女子大学文学部講師等を経て、1994年、同大学文学部教授。現在、京都女子大学名誉教授。文学博士(筑波大学)。専攻・日本古代史(飛鳥・奈良・平安時代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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