中公新書<br> 大隈重信〈下〉「巨人」が築いたもの

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中公新書
大隈重信〈下〉「巨人」が築いたもの

  • 伊藤 之雄【著】
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  • 中央公論新社(2019/07発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 379p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025517
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

政治的に不遇の時代を迎えても、多分野で旺盛に活動を続ける大隈重信。その後、二度目の組閣の時を迎え、第一次世界大戦などの難局と向き合うことになる。膨大な史料を通して、彼の後半生と晩年を浮き彫りにする。そこからは近代日本の「巨人」の全体像も見えてくるだろう。

内容説明

大隈内閣は内紛のため四ヵ月で瓦解。苦難の時期を迎えるも、日露戦争後に早稲田大学総長や文明論者として活動、全国を積極的に遊説した。一九一四年に二度目の組閣を迎え、第一次世界大戦という難局にあたり日本の舵を取る。時にポピュリズム的手法を用い、「大平民」政治家として広汎な支持を集めた。下巻は、一九二二年に没するまでの「巨人」の後半生と晩年を辿る。葬儀に「百万人」が駆けつけた大隈の魅力を描き切る。

目次

第5部 忍耐編(東アジア情勢の激変への対応―義和団の乱;再組閣への気力―日露戦争;不遇の時代の意気込み―日露戦争後の立憲政治と日中関係;文明論の展開―早大総長の日露戦後)
第6部 老熟編(政界の流動化に希望を見る―大正新政;二度目の組閣―第一次世界大戦に参戦;イギリス風政党政治をめざす―山県閥・薩摩閥・政友会との戦い;加藤高明しかいない―二十一ヵ条要求の落とし穴;「世界改造」と国内調和の願い―ヴェルサイユ講和会議・労働運動)
過熱した大隈ブームとは

著者等紹介

伊藤之雄[イトウユキオ]
1952(昭和27)年福井県生まれ。76年京都大学文学部史学科卒。81年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学、名古屋大学文学部助教授等を経て94年京都大学大学院法学研究科教授。2018年京都大学名誉教授。専攻・日本近現代政治外交史。博士(文学)。著書『昭和天皇伝』(文藝春秋、2011年(文春文庫、2014年)、司馬遼太郎賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

50
下巻は20世紀に入ってからの活動で、やはり最大の焦点は第1次世界大戦開戦時の首相と、対華21ヶ条要求だ。大隈は大戦前の不況の時代にあっても、景気は浮揚すると唱え続けていたようで、大戦景気は大きな追い風になっている。一方21ヶ条要求については、基本的に加藤高明の未熟さから山県ら元老の助言に頼らず陸軍に引きずられたとの見解で、大隈は自分の後継者として加藤をみていたため、彼を支持したとの立場。首相に外相の罷免権がない当時の内閣制度からすれば、妥当な説と言えそうだが、やはり世界の趨勢を大隈が読み誤った面もあろう。2020/02/17

MUNEKAZ

16
長い雌伏の期間を経て二次政権へ。おなじ理想故どうしても伊藤博文と比べてしまうのだが、伊藤にある「藩閥」と「天皇からの信頼」のどちらにも欠ける大隈は、ポピュリズム的手法を使いながらも自らを演出し、大衆からの支持を味方につけていくのが大きな違い。弱点は外交で、海外経験がなく英語も苦手な大隈は、いきおい周囲の人間頼みになり、二次政権では加藤高明と心中することになってしまう。また「調和」を重んじた文明論や、「小さな政府」志向など政治的な思想が知れたのも良かった。あとは著者の贔屓目が気になるかどうかかな。2019/07/26

かんがく

14
上巻に比べるとやや面白さは落ちる。ただそれは伝記一般に言えることで、老齢になってからも総理大臣を務めている大隈は魅力的な後半生を送っている方であると思う。「後継者」である加藤高明の記述が多く、山県との対立などを通して、当時の二大政党と藩閥の関係性がよく見えてくる。大隈をマスコミや大学を利用したポピュリストと評しながらも、「世論」よりも「輿論」を重視したという軸が一貫していた。次はライバルの伊藤か山県の伝記を読もうと思う。2019/08/28

Hiroo Shimoda

10
政治と報道に強かった個性が今も大学のカラーとして残っているのだろうか。片足をテロで失くしたことを銅像が正確に表現していなかったとは恥ずかしながら知らず。2019/12/22

山家

5
何とか読了。それにしても、「世論」ではなく「輿論」を重視し、ある意味、幻想を醸し出すポピュリズムを駆使して、2度目の宰相に。しかし、その時、大隈の目に叶う後継者は加藤高明しか既にいなかったという。そして、無理と分かっていても、加藤を後継首相として上奏するが拒絶される。そして、「国民葬」で多大な人に見送られる。何とも、大隈の生涯を象徴しているような最期に思えました。それにしても、家庭に余り恵まれなかったのは知りませんでした。それもあって、政治に傾注したのかも、とも思いました2020/01/19

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