中公新書<br> 平成金融史―バブル崩壊からアベノミクスまで

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中公新書
平成金融史―バブル崩壊からアベノミクスまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 316p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025418
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C1233

出版社内容情報

バブル崩壊後、長期低迷にあえぐ日本経済。金融当局は何を考え、何を見誤ったのか。取材をもとに「金融失政の30年」を検証する。

内容説明

昭和末期に拡大したバブル経済は、平成の幕開きとともに崩壊した。不良債権問題で多くの金融機関が行き詰まり、一九九七~九八年には北海道拓殖銀行、山一証券などが経営破綻。金融システムは壊滅寸前に至った。その後も混乱は続き、二〇〇八年にはリーマン危機に直面するなど、日本経済は長期停滞にあえぐ。金融当局は当時どう考え、何を見誤ったのか。キーパーソンによる貴重な証言を交え、金融失政の三〇年を検証する。

目次

プロローグ 「平成」の幕開き、鬼平の後悔
第1章 危機のとばくち―バブル崩壊と大いなる先送り(土地バブルに「劇薬」投与;未曽有の金融不祥事 ほか)
第2章 金融危機、襲来―拓銀・山一、連鎖破綻の衝撃(ビッグバンの打算と誤算;「大臣保証」と奉加帳 ほか)
第3章 二波、そして三波―迷走する長銀処理、竹中プランの出現(長銀危機の勃発と迷走;日債銀破綻と第二次資本注入 ほか)
第4章 脱デフレの果てなき道―リーマン危機から「異次元緩和」へ(緩和解除とアベノミクスの萌芽;リーマン危機、そのとき東京で ほか)
エピローグ 安倍から黒田へ、新たな「指示」

著者等紹介

西野智彦[ニシノトモヒコ]
1958年(昭和33年)、長崎県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、時事通信社で編集局、TBSテレビで報道局に所属し、日本銀行、首相官邸、大蔵省、自民党などを担当したほか、「筑紫哲也NEWS23」「報道特集」「Nスタ」の制作プロデューサーを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
先日岩波新書の「バブル経済事件の深層」を読んだばかりでかなりかぶっているところがありました。矢張りさまざまな政治家や官僚たちが出てきて非常に臨場感があります。財務官僚たちの間でも当事の金融機関の処分をめぐっては溝があった様な感じです。政治家もしかりです。このような状態があったので、リーマンショックではあまり傷がなかったというのも実体なのでしょう。岩波新書と同様に金融機関の人には読んでもらいたい本です。2019/05/28

ばたやん@かみがた

53
【駄本と認定】その理由を申し上げて行きます。①平成に取られた(主に大蔵省〈2001から財務省〉と日銀を舞台とする)財政金融政策を羅列していくが、その間の日本経済の様子が単なる背景として描かれており、諸政策が実体経済に及ぼした影響が解らない。そのメカニズムに対する著者の関心が伺えない。②政策担当者の主観に寄り添い過ぎる余り、記述の客観性を損ねてしまっている。例えば発足したばかりの金融監督庁(現金融庁)の幹部達が新しく就任した柳澤大臣が長銀を特別管理下に置いたことに〈胸を熱くした〉とあるが、国民の(続2019/07/07

佐島楓

53
バブル崩壊がその後欧米に波及していった、という見解が参考になった。あらゆる対策が後手に回った悪夢のごとき時代は、まだ終わっていない。2019/05/02

k5

34
シリーズ平成。日本全体のお金のことが気になる昨今、経済のことがよく分かっていないのでお勉強。難しいっちゃ難しいですが、『金融腐蝕列島』読んでいたおかげで読みやすかったかも。債務超過と言われる日銀が480兆円の日本国債を持ってるんですが大丈夫ですか?という疑問は解けなかったものの、金融機関がキャッシュにつまる状況はすぐに来そうだな、と。2020/04/10

もりやまたけよし

28
ひさしぶりに良い本に出会えた。金融関連本は得てして著者の主張に自画自賛し、批判ばかりに傾倒してしまう。本作は取材した内容を出来るだけそのまま記述してありリアルな状況を知ることが出来た。なかなか良い読後感。2023/02/24

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