出版社内容情報
コルシカ島出身の一軍人から皇帝にのぼりつめた英雄ナポレオン。ヨーロッパ各地に侵攻し、フランス革命がうみだした近代的価値を広めた。一八四八年の二月革命から大統領に当選、クーデターによって皇帝になったその甥、三世。ともに戦争に敗れて歴史の表舞台から退く。革命と激変の時代に、「ナポレオン」は議会や民衆にどう利用され、また求められたのか。誰もが知る二人の皇帝とその息子に光を当て、ナポレオンの一族からフランス近代史を読み解く。
内容説明
18世紀末、コルシカ島出身の一軍人から皇帝にのぼった英雄ナポレオン。父帝に憧れ軍功を焦るが、病のため夭折した2世。二月革命を経て大統領に当選、その後クーデタで皇帝となった甥の3世。帝政復興の期待を背負うも、英兵として赴いた戦地で落命した4世。二組の父子、そして一族は栄華と没落という数奇な運命を辿る。革命と激変の時代に「ナポレオン」はどう生き、民衆に求められたか。ボナパルト家から近代史を読む。
目次
序章 ナポレオンの家系
第1章 皇朝の創設者―ナポレオン一世
第2章 ドイツ貴族になったナポレオン―ナポレオン二世
第3章 囚人から共和国大統領、皇帝へ―ナポレオン三世
第4章 帝国復興の期待の星―ナポレオン四世
終章 その後のボナパルト一族
著者等紹介
野村啓介[ノムラケイスケ]
1965年、福岡県生まれ。90年、九州大学文学部史学科卒業。96年、ボルドー第3大学史学科第3期課程専門研究課程修了、DEA取得。97年、九州大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学。鹿児島大学法文学部助教授、東北大学大学院国際文化研究科助教授を経て、2007年より東北大学大学院国際文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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