出版社内容情報
民俗学者、国文学者にして釈超空の号で知られる歌人、小説家でもある折口信夫。多方面にわたる業績は「折口学」と総称されるが、全貌をひととおり眺めるだけでも容易ではない。本書ではまずその生涯をたどり、関東大震災、二・二六事件、敗戦から占領へという日本崩壊への危機感が稀有な思想家を生み出したことを示す。その上で、折口の思想をナショナリズムとの関係性から読み解き、真の保守主義とは何かを問い直す。
内容説明
民俗学者、国文学者にして釈迢空の号で知られる歌人、そして小説家でもある折口信夫。多方面にわたる業績は「折口学」と総称されるが、全貌をひととおり眺めるのは容易ではない。本書ではその生涯をたどり、関東大震災、二・二六事件、敗戦から占領へという日本崩壊への危機感がこの稀有な思想家を生み出したことを示す。さらに、折口の思想をナショナリズムとの関係性から読み解き、真の保守主義とは何かを問う。
目次
序章 日本社会の危機―近代化以降のすさみ
第1章 国学の再定義―二・二六事件への憤りと憂い
第2章 戦争、そして敗戦―言葉への責任と怒り
第3章 神道と天皇―日本社会存続のために
第4章 文学への情熱
第5章 民俗学の発見
著者等紹介
植村和秀[ウエムラカズヒデ]
1966年(昭和41年)、京都市に生まれる。京都大学法学部卒業。京都大学法学部助手などを経て、京都産業大学法学部教授。専攻は日本政治思想史、比較ナショナリズム論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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