出版社内容情報
国民皆保険制度のもと、日本の医療は「費用」「受診しやすさ」「治療の質」の点で、ある程度満足できるものとなっていた。しかし国民医療費は年々増加する一方で、医療保険財政は危機に瀕している。高齢者の増加に加え、技術の高度化・一般化によってかえって医療費が増大しているのである。本書では、技術面にとどまらない医療サービス全般のイノベーションによって、医療の崩壊を防ぐための方策を提言する。
内容説明
国民皆保険制度のもと、日本の医療は「費用」「受診しやすさ」「治療の質」の点で、世界でも高い水準にあった。しかし高齢者の増加に加え、技術の高度化・一般化によって国民医療費は年間四〇兆円以上に及び、対GDP比で世界第三位となっている。本書では、参考にしうる諸外国の医療改革を概観し、患者と医療者の取り組みを紹介。技術面にとどまらない医療サービス全般のイノベーションにより、医療崩壊を防ぐ方策を示す。
目次
第1章 危機を迎えた医療制度
第2章 アメリカの医療改革に学ぶ(1)―医療制度に対するイノベーション
第3章 アメリカの医療改革に学ぶ(2)―医療提供者からのイノベーション
第4章 医療に求められるイノベーティブな視点―どんなものがあるのか
第5章 医療イノベーションの萌芽―きらりと光るものを持っている新興国や小回りの利く国
第6章 患者と医師に求められるイノベーション
終章 医療の未来はどこにあるか
著者等紹介
真野俊樹[マノトシキ]
1961年(昭和36年)、名古屋市に生まれる。87年、名古屋大学医学部医学科卒業。95年、コーネル大学医学部(薬理学)研究員。2000年、レスター大学大学院でMBAを取得。2004年、京都大学で博士(経済)を取得。国立医療・病院管理研究所協力研究員、昭和大学医学部講師等を経て、多摩大学大学院教授、同大学医療・介護ソリューション研究所所長・教授。専攻、医療経済・経営学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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